住友商事は、米州住友商事会社(以下総称して、住友商事グループ)を通じて、エアモビリティ(空飛ぶクルマ)の無人機管制システムを開発する米国の「OneSky社(OneSky Systems)」に出資した。
エアモビリティは、都市部における移動時間の短縮、離島や山間部における移動の利便性向上、緊急搬送や物資輸送の迅速化などが期待される次世代の移動手段。
エアモビリティ社会が実現した際には、数多くの無人航空機(Unmanned Aerial Vehicle/以下、UAV)が飛び交うことが想定されており、これらの運航管理を行うシステムが必要となるが、航空管制システムよりも高度な技術力が求められると云う。
OneSky社は、衛星・航空機用シミュレーションソフトウェアを開発する米国の大手企業「AGI社(Analytical Graphics)」の関連会社であることから、AGI社保有の高精度軌道シミュレーション技術の独占的な利用が可能。UAVの安全航路設定や衝突防止に必要な無人機管制システムの開発・販売を手掛けている。
住友商事は、1月に米国大手ヘリメーカーのBell社(Bell Helicopter Textron)、日本航空とエアモビリティ分野における業務提携を締結。日本を含むアジアを中心に、Bell社が開発するエアモビリティを活用したサービス提供の検討を開始しており、今年半ばの実用化を目指している。
住友商事グループは、革新的な移動サービスの実現を目指し、新たな輸送インフラ事業を通じた次世代モビリティ社会の構築に貢献していくとしている。
[会社概要]
– 会社名:OneSky Systems, Inc.
– 所在地:米国ペンシルヴァニア州
– 従業員数:15人
– 事業概要:無人機管制システム・サービスの提供
■OneSky:https://onesky.xyz/