住友商事は、AI関連製品・サービスを開発・提供するシナモン社(東京都)に出資した。
シナモン社は、「Flax Scanner」を主力製品として、オフィス業務の生産性向上を実現するAI関連製品の開発を手掛けている。
「Flax Scanner」は、従来認識が困難だった手書き文字を含む文書や非定型書類等を、高精度に理解し、データベースに取り込めるデータへの変換や整理が可能なAI OCR(※)システムである。
またシナモン社は、現在、エンジニア不足が懸念されるAI市場において、ベトナムの開発拠点のAIラボを通じ、年間数十人規模のエンジニア採用の仕組みを構築している。
住友商事は、シナモン社との協業や同社製品の活用で、住友商事グループ全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進。「中期経営計画2020」において、既存ビジネスの拡充に加え、プラットフォーム事業の活用とDXを推進し、次世代の新たな収益の柱となるビジネスの創出を目指す。
また、次世代新規ビジネスの創出に関して、将来のメガトレンドを見据えて、「テクノロジーxイノベーション」・「ヘルスケア」・「社会インフラ」の3つを成長分野に特定し、未来視点で積極的に経営資源を投入するとしている。
※)OCR(Optical Character Recognition / Reader):光学的文字認識。印刷物などに記載された文字をスキャナやカメラを用いて読み取り、コンピュータで活用可能なデータに変換する機能のこと。
■シナモン社(cinnamon):http://cinnamon.is/