住友商事は、自動車の設計・開発領域におけるエンジニアリング事業を手掛ける新会社「SCオートモーティブエンジニアリング(以下、SCAE)」を設立し、自動車エンジニアリング事業に参入した。
自動車業界を取り巻く環境は、CASE(※)領域の拡大、自動車のモデル数の増加、デジタル化や各種性能の高度化、さらにはグローバル規模での地域毎の開発ニーズなど、多種多様な開発要件が生まれており、大きな変革期を迎えている。
住友商事では、このような自動車の設計開発業務の複雑化により、外部のパートナーとの連携が求められ、今後は自動車エンジニアリングサービスの需要がより一層高まると予想。この100年に一度とも云われる自動車業界の大きな変化に対応することを目的に、自動車開発のエキスパートと手を組んで、新しい業態のエンジニアリング会社「SCAE」を設立した。
SCAEでは、住友商事のグローバルネットワークを駆使した情報収集力・対応力と、自動車の各技術分野に精通したエキスパートの知見を活かし、顧客の課題に対し、適切な解決策を提案・実行。また先行開発・車両開発・ソフトウェア開発などの各分野で、グローバルにパートナーシップを結び、ますます複雑化する設計・開発ニーズに応えていくと云う。
住友商事は、これまで自動車産業において部品・車両製造から販売、アフターサービスまで幅広い領域に携わり、バリューチェーンの川上から川下までを網羅するさまざまな事業を手掛けることで培ってきたノウハウ・ネットワークを最大限に活用し、同社ならではの価値やサービスを提供するとともに、自動車業界の発展・成長に貢献していくとしている。
※Connected、Autonomous、Shared & Services、Electricの頭文字をとった造語。自動車業界は100年に一度の大変革期と云われおり、背景にある現象を一語で表している。
[SCAEの会社概要]
– 会社名:SCオートモーティブエンジニアリング
– 設立年月:2020年8月
– 事業概要:自動車の設計・開発領域におけるエンジニアリング事業開発
– 出資比率:住友商事100パーセント
■SCオートモーティブエンジニアリング:https://scautomotiveengineering.com/