住友商事とシステム開発やITインフラ構築等を行う東京のSCSKは、共同出資により米国シリコンバレーにコーポレートベンチャーキャピタルファンド「Presidio SCSK Digital Fund」を設立した。
住友商事とSCSKは、デジタルトランスフォーメーション(DX)分野における事業創出を目的として、DX分野の事業開発を担う専門組織をそれぞれが立ち上げ、緊密に連携しながらDX分野の事業化に取り組んでいる。
今回、この取り組みを加速させ早期事業化を実現するため、国内外のベンチャー企業が有するAI、IoT、ビッグデータ、ロボティクス、センサー等のDX関連先端技術と、住友商事とSCSKが保有する知財やリソースを組み合わせて新たな価値創造を共創するため、Presidio SCSK Digital Fundを共同設立した。
両社は、同ファンドによるスタートアップへの出資を通じ、DX事業の推進に資するコアテクノロジーの発掘、最先端分野の技術情報や商権および新規事業パートナーの獲得、新事業の創造等を目指す。
住友商事は、1998年にシリコンバレーでベンチャーキャピタル「Presidio Ventures」を設立し、IT分野の160社以上に出資。
約20年にわたりベンチャーキャピタルファンドやベンチャー企業と関係を構築しているPresidio Venturesに加え、SCSKのIT技術力を掛け合わせたPresidio SCSK Digital Fundを通じてシリコンバレーでの投資活動を行うことで、住友商事グループとしての取り組みのさらなる強化を図っていく。
[共同出資ファンドの概要]
– 合同会社名称:Presidio SCSK Digital Fund, LLC.
– オフィス所在地:米国 カリフォルニア州 サンタクララ
– 出資比率:米州住友商事会社 50%、SCSK USA Inc. 50%