日産自動車は11月18日、八女市、九州電力福岡支店及び九州電力送配電福岡支社と、日産自動車、ならびに、福岡日産自動車、日産プリンス福岡販売の6者が、「電気自動車を活用した低炭素社会の実現および災害対応力強化に関する連携協定」を締結したと発表した。
協定は、八女市で災害による停電が発生した際、九州電力、九州電力送配電からの停電・復旧情報を元に、日産の販売会社から貸与する電気自動車(EV)「日産リーフ」を電力源とした災害時の電力供給体制の構築と、EVの「走る蓄電池」としての価値の普及を目的とした協定で、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す日産の『ブルー・スイッチ』活動としては150件目の取り組みとなる。
八女市が推進する環境・防災対策やSDGsの推進、九州電力、九州電力送配電の低炭素で持続可能な社会の実現に向けた取り組み、日産自動車が推進する『ブルー・スイッチ』にお互いが賛同し、協定の締結を行う運びとなった。
■協定の概要と主な連携内容
– 災害時の連携
・八女市で災害を起因とする停電が発生した際、八女市が指定する避難所等に、日産の販売会社の店舗に配備しているEV「日産リーフ」を無償で貸与し、EVからの給電により、災害時にも避難所等で継続して電力が供給できる体制を整え、市民の生命及び身体の安全を守る。
・九州電力、九州電力送配電は、八女市に対して停電・復旧情報を適宜提供し、避難所等に派遣するEVの最適配置と効率的運用をサポートする。
– 平常時の連携
・八女市、九州電力、九州電力送配電、日産自動車、福岡日産自動車、日産プリンス福岡販売は、平常時も環境・防災意識向上を目的に、EVの広報活動を行う。また市のイベントで使用する電力をEVから供給することで、EVの「走る蓄電池」としての活用を市民へ積極的にアピールする。