物流拠点の最適候補地の選定や既存サプライチェーンの最適化を実現
日本通運は、顧客が保有するビックデータを活用し、物流拠点の最適配置分析を行う新機能(特許出願中)を開発し、提供を開始する。(坂上 賢治)
同機能の開発・提供の背景は、これまで顧客の海外進出にあたって同社は、製造拠点を軸に拠点展開を行ってきた手。しかし近年は、顧客業の実務活動に於いて進出先の市場をターゲットとした販売活動に重点が移ってきており、これにより日本通運でも製造から販売に至るグローバルサプライチェーンの最適化が求められてきていることにある。
そこで同社は、顧客企業の海外に於ける販売活動が拡大すること。また深化していくことで、従来対象としていた顧客企業の販売先の量的な拡大を目指して、それに対応する物流拠点の追加・再編を最適化する必要が生じている。
これを踏まえ同社では、これまでの数十社の顧客に於ける実事例を基にPOC(proof of concept:概念実証)を行った。結果、多くのケースで現状と比べて2割程度の物流コストが削減可能と確認できた。そこで同社は、当該手法を用いた物流改善の提案を顧客企業に対して提供していくことを決めた。
なお具体的な同ソリューションの機能は、顧客企業が保有する既存物流拠点での入出庫データや販売先への受発注データなどのビックデータを活用する。具体的には物流の観点から科学的に分析を行うことで拠点の適合性判断、追加、再編につなげるプランニングが可能だ。
この開発ソリューションは全世界を分析対象地域としており、顧客の今後の販売戦略に応じ、該当国の国内ロジスティクスの分析のみならず、国をまたぐ拠点の分析も行っていく。
物流コストの削減や納品リードタイムの短縮、拠点数の見直しなど、義業の要望に応じた目的別の分析などを行っていくことで、同社は、今回開発した新機能を原資にサプライチェーン課題解決に貢献していくとしている。
同件に関わる企業からは問い合わせ先は以下の通りとなる
日本通運株式会社 グローバルロジスティクスソリューション部
担当:横渡・鈴木・金子
TEL:03-6251-1293
e-mail:gls_glac@nittsu.co.jp