電脳交通は6月25日、クラウド型タクシー配車システム「電脳交通®」にデマンド交通運行管理機能を実装し提供開始したことを発表した。
電脳交通®のデマンド交通運行管理機能は、タクシー会社での実務経験とを元にした配車システムと、2019年から全国各地で実施してきた実証実験から得たデータと知見を元に開発された。
既に日本全国ではタクシー事業者が地元自治体・民間団体などと連携し自らデマンドバス(乗合タクシー)を運行するケースが増えている一方で、通常のタクシー運行とは異なるため運行管理が煩雑になり事業者側の負担軽減が大きな課題となっていた。
電脳交通のクラウド型タクシー配車システムの「乗合機能」は、乗車依頼を受けたオペレーターがシステム上で顧客の乗車位置と乗車順を設定するだけで、ドライバーの端末に順序およびルートが送信される。これで配車指示とサービス提供にかかる設定や手間が軽減され、業務効率および移動効率の改善が見込まれる。
今回、乗合機能の提供開始と同時に、愛媛県松山市の祝谷タクシーと北海道旭川市の旭川中央交通で導入され、運行が開始された。
今後も電脳交通は、タクシー事業者へのサポートを通じて地域交通のインフラを維持・存続していくことを第一に、デマンド交通運行のサポートにも取り組んでいくとしている。