韓国ロッテグループのEVSIS( イーブイシス )は7月25日、日本国内のEV充電器市場に新規参入することを明らかにした。また日・韓のロッテグループを傘下置くロッテホールディングスは、同活動のサポート体制を始動させた。
上記EVSISは、1987年に韓国で設立されたEV充電器メーカー。韓国内では新開発のMW充電器( メガワット級充電器 )の他、7~400kWに至る多彩な充電器のフルラインナップ体制を敷く。
その同社を2022年、ロッテグループがロッテイノベート( 韓国・ベトナム・インドネシアでデータセンター開発・運営、AI・データプラットフォーム、クラウド系DXプラットフォームなどを手掛けるインフラ企業 )を通じて買収に動いて傘下へ収めた後、ロッテグループからの資金を得た同社は事業成長を加速させてきた。
翌2023年12月時点で、EVSISブランドのEV充電器の累計販売基数が48,000基を超えを達成。更に翌2024年5月には米・カリフォルニア州に子会社EVSIS Americaを立ち上げ、今年下半期から該当工場で米国・連邦道路管理局が敷くNEVI( National Electric Vehicle Infrastructure )補助金専用の180kWと400kWの超急速充電器の生産を開始する。
そうしたなかでEVSISは、日本の経済産業省が2030年までに30万口のEV充電器を設置する目標を掲げ、EV充電インフラの強化が進められてていることに着目。日本市場へも参入を果たすべく、2024年6月26日に日本の主要なEV急速充電器の規格であるCHAdeMO( チャデモ )の認証を30kWモデルと120kWモデルで取得。今後、同社は日本のEV用急速充電器市場での事業拡大を目指す構えだ。
現段階の製品概要は以下の通り
・DC Chargerでより早く車両に供給できる急速型充電器
・充電時間は、中急速30kW充電器で約1.3時間、急速120kW充電器は25分( 76kWバッテリ20%→80%充電時 )
・急速120kW充電器は2台の電気自動車を同時に充電可能
製品仕様
– 30kWモデル(JC-9A21-30-CJP)
– 120kWモデル(JC-9922-120-CJP)
*将来的には、6kWの普通充電器のCHAdeMO認証取得も計画中