ソラコムは5月23日、Automotive Edge Computing Consortium ( AECC / 自動車エッジ コンピューティング コンソーシアム )のメンバーに加わったことを発表した。このAECCは、コネクテッドカーの新たなユースケースの開発を加速させるために活動する業界横断型の非営利コンソーシアム。
ソラコムはコンソーシアムのメンバーとして、MNO( 携帯通信事業者 )、自動車メーカー、通信やクラウドの事業者、その他関連技術標準団体および技術コミュニティと協力し、将来のコネクテッドカーのニーズを満たす新技術や標準を確立していく。
ソラコムの安川健太最高技術責任者CTOのは、「自動運転などのインテリジェントドライビングや高精度マッピングなどのコネクテッドカーのためのサービスには、クラウドに接続するための安全で信頼性の高い通信が必要です。
我々はAECCメンバーと協力し、大容量データ処理やインテリジェントサービスをサポートすることによって、車両がクラウドに安全に接続できる次世代ソリューションを現実のものとしていきます。
それを踏まえ当社は、GSMA規格SGP22/32に基づくeUICC( Embedded universal integrated circuit card / MISに係るソフトウェアで、1枚のSIMで複数の番号を切り替えることができる機能 )を使用し、AECCメンバーであるトヨタと伊藤忠テクノソリューションズ( CTC )と共に、コネクテッドカー向けの認証および安全に保護されたネットワークのPoC( Proof of Concept / 試作開発にあたる検証作業 )を行って、その結果を共有します」と語っている。
対してAECCの理事会は、「ソラコムをAECCに迎え入れることができ、とても嬉しく思います。ソラコムの技術と経験は、次世代のコネクテッドビークルのソリューションに取り組む際に、AECCにとって非常に貴重な協力者となるでしょう」と述べた。