損害保険ジャパン日本興亜のグループ会社、SOMPOリスクマネジメントは、外航貨物海上保険のプラン設計および保険料計算を行うAI(人工知能)を開発した。損害保険ジャパン日本興亜は、このAIを搭載した保険設計ツールの活用を、10月を目処に開始する。
[背景・経緯]
国際貿易時に海上または航空輸送される貨物の損害を補償する外航貨物海上保険では、保険引受時に輸送する貨物の種類や貿易ルート、貨物ごとのリスクに応じた、保険設計が必要となる。
そのため、専門的なノウハウを有する社員が主に保険を設計することから、ニーズを捉えた最適な保険設計に一定の時間を要していたと云う。
損害保険ジャパン日本興亜では、この課題解決のため、24時間、オンライン上でプラン設計や保険料計算が可能なAIを開発、今後、タブレット端末やスマートフォンを利用したスピーディーな保険提案可能な態勢を整え、提案内容の高度化と迅速化を同時に実現する。
[概要]
AIは、グループ会社のSOMPOリスクマネジメントが開発。損保ジャパン日本興亜が有する外航貨物海上保険の約800万件におよぶ過去の契約データを機械学習させることにより、独自のアルゴリズム分析で事故発生確率や事故発生時の損害額等も予測。
最適なプラン設計・保険料計算・見積書提案までの一連の作業を機械化・自動化する。
[今後について]
損害保険ジャパン日本興亜は、10月を目処に、このAIを搭載した専用の保険設計ツールの利用開始し、2020年度中の全国代理店への展開を予定。
専門的な保険引受ノウハウを代理店と共有し、保険の提案内容の高度化と迅速化を実現し、さらなる顧客満足度の向上を目指すとしている。