住友商事グループの住友商事と住友商事東北(住商東北)が、ソーラーパワー南相馬・原町(SPC)を通じて開発を進めてきた、福島県南相馬市原町東地区の太陽光発電事業において、発電所建設工事が竣工し(昨年12月)、商業運転を開始した。
この事業は、みずほ銀行をアレンジャー(幹事行)として組成した金融機関団がSPCへの融資を実行し、東芝エネルギーシステムズおよび大成建設が設計・調達・建設業務を担当。
南相馬市が所有する東日本大震災の被災地(約46ヘクタール)に、約12万枚の太陽光パネルを設置する、発電容量32.3メガワットの太陽光発電事業。
発電する電力は一般家庭約1万世帯の使用電力量に相当し、固定価格買取制度を活用して小売電気事業者に電力を供給する。
住友商事グループでは既に、南相馬市鹿島区で、福島県最大の太陽光発電所(昨年3月商業運転開始、発電容量59.9メガワット)を運営。
今後福島県で、同事業と合わせて合計発電容量92.2メガワットのメガソーラー発電事業を展開する。
南相馬市は、2012年10月に「南相馬市再生可能エネルギー推進ビジョン」を策定し、2030年には市内の消費電力に相当する電力を、再生可能エネルギーで生み出すことを目標としている。
[事業概要]
– 事業会社名:ソーラーパワー南相馬・原町株式会社
– 出資者:住友商事株式会社 80パーセント、住友商事東北株式会社 20パーセント
– アレンジャー:株式会社みずほ銀行
– 工事請負者:東芝エネルギーシステムズ株式会社、大成建設株式会社 他
– 事業用地面積:約46ヘクタール
– 発電容量:32.3メガワット
– 商業運転開始:2018年12月10日
<事業所在地>