双日は12月15日、沖縄県宮古島市で新たな公共交通検討事業委託業務に採択された事を受け「チョイソコみやこじま」事業の実証運行を同日より開始しすると発表した。
この実証運行は、以前から観光客向け交通機関不足や地域交通の課題解決を模索していた宮古島市と連携したデマンド型の乗合交通サービス( 路線を固定せず、利用者の予約に合わせて運行する乗合交通システム )となっており、宮古島市平良市街地~伊良部島・下地島一帯を運行する。
ちなみに今回開始するサービスは、アイシンが提供するチョイソコシステムを活用して予約状況に応じて最も効率的なルートで提供していく。利用者は電話やWeb、及びスマートフォンのLINEアプリなどから乗車の予約が可能。
従って自宅近くの停留所から、目的地となる日常サービス拠点( バス停、スーパーマーケット、病院など )までの移動サービスを利用出来る。
更に双日が一部出資するみやこ下地島空港から観光地、宿泊施設、レストラン、繁華街などへの観光客向け移動サービスも融合するため、地域交通・観光MaaSを織り交ぜたサービスの確立と地域全体へファースト/ラストワンマイルの移動手段の提供及び、交通を入口とした街づくりに貢献出来るものと期待を寄せている。
なお双日は、運行事業を通じて収集した利用ニーズや乗降データを基に、総合商社としての幅広い事業ネットワークと、最新ITを駆使した新たなヒト移動・モノ輸送サービス展開による地域活性化ビジネスのプラットフォーム構築を想定している。そこで今後は同実証運行での知見獲得を踏まえてMaaS事業の展開を加速していく構えという。
【実証運行の概要】
「チョイソコみやこじま」( チョイソコは、全国約50か所に展開しており、沖縄初 )
運行期間:2022年12月15日(木)~2023年2月28日(火)
対象地域:宮古島市平良市街地~伊良部島・下地島一帯
対象者:全年齢対象( 利用には会員登録が必要 )