双日は10月6日、急激に成長・変化するキャンピングカー市場の需要増や顧客ニーズの多様化に柔軟かつ迅速に対応するため、今年2月に資本業務提携(※1)した、“キャンパー鹿児島”ブランドで知られる、キャンピングカーの製造・販売会社「Kアクセス」の株式を100%取得すると発表した。買収に伴い、Kアクセスは社名を「双日モビリティ」に変更、前代表の川﨑氏は会長に就任する。
キャンピングカー市場は“withコロナ、afterコロナ”の新たなライフスタイルの中で急成長しており、年間の出荷台数は2018年から2021年までの3年間で約45%増加。従来のアウトドア目的に加え、緊急避難所としての役割を期待して購入するケースも増えている他、オフィスカーや医療病床・移動診察といったメディカルカーとしての用途など、そのニーズは多様化。一方で、好調な需要に対して、納期が1~2年に長期化するという課題を抱えていると云う。
双日は、今回の買収に伴い、Kアクセスの持つ業界の知見や人脈と、総合商社の強みを活かした国内外の様々な企業と連携・協業して供給体制を整備・拡充し、納期短縮を図る。
また、キャンピングカーの普及加速による(※2)道の駅の利活用など、カーツーリズムの活性化による地方創生や脱炭素社会に向けたEVキャンパー(※3)導入の取り組みなど、社会課題の解決に資する事業展開を目指し、関連企業や団体(※4)と連携して業界全体の活性化を進めていくとしている。
キャンパー鹿児島 remシリーズの内装。
※1:(双日・2021年2月12日付ニュース・リリース)双日、キャンピングカーの製造・販売を手掛けるKアクセスと資本業務提携:https://www.sojitz.com/jp/news/2021/02/20210212.php
※2:2022年10月に首都圏にアンテナショップの開店を計画。
※3:EVをベース車両としたキャンピングカーの造語。
※4:Kアクセス前代表の川﨑氏は、日本カーツーリズム推進協会(JCTA)の会長を務めており、社会が抱える地方創生などの社会課題の解決に積極的に取り組んでいる。
[会社概要]
– 会社名:双日モビリティ株式会社
– 設立年:2022年10月
– 本社所在地:鹿児島県鹿児島市東開町 5-17-1
– 代表者:中土 浩一
– 事業内容:キャンピングカーの製造、販売、修理、中古車販売。