ソフトバンクとソフトバンクグループで教育事業を行うエデュアス、東京大学先端科学技術研究センターは、人型ロボット「Pepper」(※1)や携帯情報端末などを活用して障がい児(※2)の学習・生活支援を行う事例研究プロジェクト「魔法のプロジェクト2018 ~魔法のダイアリー~」(※3)に協力する63団体を選考した。
今年4月から来年3月までの1年間、特別支援学校、特別支援学級および通常学級などの63団体に合計136台のタブレットやスマートフォン、ロボットを無償で貸し出し、所属する児童・生徒・学生と教員など、2人1組の68組が活用する。
「魔法のプロジェクト」は、携帯情報端末などを校内での学習の場や、校外での家族とのコミュニケーションなど、生活の場で活用し、その具体的な事例を研究・公開することで障がい児の学習・生活支援を促進することを目的としている。
また「魔法のダイアリー」は、2009年から東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンクグループが行ってきた一連の「魔法のプロジェクト」(※4)を発展、今年度は児童・生徒・学生の学習や成長の「めあて」(学習や生活における具体的な目標)に向けて、指導の記録を取得し、効果を示すことを目的としている。
なお、「魔法のダイアリー」という名前には、そうした活動をベースに実践研究を進めることで、児童・生徒・学生が支援や配慮を途切れることなく受けられるように、という願いが込められていると云う。
今後このプロジェクトでは、地域ごとのセミナーなどで、携帯情報端末の具体的な活用事例などを紹介する予定。これまでのセミナーの様子や、過去の事例などは「魔法のプロジェクトチャンネル」で紹介している。
ソフトバンク、エデュアスおよび東京大学先端科学技術研究センターは、今後も携帯情報端末などの活用で、障がい児の社会参加の機会促進を目指すとしている。
[魔法のプロジェクト2018 ~魔法のダイアリー~ 協力団体]
応募があった特別支援学校、特別支援学級および通常学級などから、プロジェクト事務局選考した63団体(児童・生徒・学生と教員などを2人1組にした68組)。
[注]
※1:ソフトバンクグループ株式会社が実施する「Pepper 社会貢献プログラム」の一環として、社会課題解決支援のために同プロジェクトに無償貸与される人型ロボット「Pepper」を活用。
※2:認知やコミュニケーションに困難のある障がい児、自閉症、読み書き障がい、知的障がい、肢体不自由、聴覚障がいなどを含む。
※3:「魔法のプロジェクト2018 ~魔法のダイアリー~」の開始については、2018年1月18日にプレスリリースを実施。
※4:携帯電話を活用した障がい児の学習支援「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」(2009年度実施)、iPadを活用した障がい児の学習支援「魔法のふでばこプロジェクト」(2011年度実施)、支援を学習の場だけでなく生活の場に広げた「魔法のじゅうたんプロジェクト」(2012年度実施)、これらのプロジェクトの集大成として行った「魔法のランププロジェクト」(2013年度実施)、特別支援学校、特別支援学級の障がい児に加え、初めて通常学級の発達障がい児も対象にした「魔法のプロジェクト2014 ~魔法のワンド~」(2014年度実施)、個々の児童・生徒の特性に合わせた支援を強化した「魔法のプロジェクト2015 ~魔法の宿題~」(2015年度実施)、教員志望の学生や若手教員の育成を強化した「魔法のプロジェクト2016 ~魔法の種~」(2016年度実施)、新たに人型ロボット「Pepper」を活用した「魔法のプロジェクト2017 ~魔法の言葉~」(2017年度実施)。
■魔法のプロジェクトのユーチューブチャンネル:
https://www.youtube.com/user/mahoprj
■魔法のプロジェクトWebサイト:
https://maho-prj.org/