SkyDriveは6月14日、日本の国土交通省航空局を通じてアメリカ連邦航空局（FAA／Federal Aviation Administration）に「空飛ぶクルマ」の型式証明申請を行い、4月29日に本申請が受理されたことを明らかにした。型式証明の審査対象は「SKYDRIVE（SD-05型）」となる。

なお同社は創業当初より日本の自動車産業のように、日本発かつ世界中で多くの方々に愛されるモビリティを世の中に届けることを目標にしてきた。その流れから米国での運航開始については、2023年に米国子会社を設立。現地の顧客と共にユースケースの開発を行ってきた。

そこで米国当地に於いて航空機を商用運航するにあたっては、各国の民間航空当局の規制に従い、適切な認可を受ける必要があるため、日本の国土交通省航空局の協力を得て、アメリカ連邦航空局への型式証明申請を行い、米国での型式証明活動を本格始動させた。今後は、世界的基準の一つともいえるFAAの型式証明の取得を目指し、日本製ならではの安心安全・快適さ・耐久性を追及した機体開発を進めていくと述べている。

一方で国内事業では、2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）で空飛ぶクルマの2地点間での運航事業者に選定されており、会場で空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」が飛行する姿を見て貰えるよう引き続き開発に邁進していくと話している。

但し2025年の大阪・関西万博では、航空局の許可を得たデモフライトとなる見込み。その後の2026年以降に日本での型式証明の取得と商用運航の開始。その後、米国での型式証明取得というスケジュールを進めて行く構えだ。

上記の計画から一歩一歩ステップを踏んでいくことについて同社代表取締役CEOの福澤知浩氏は、「当社の開発チームはこれまで、機体の開発と型式証明の認証活動を並行して進めてまいりました。

この度、国土交通省航空局の皆さまにお力添え頂いてFAAの型式証明を申請し、日米同時に型式証明活動が進められること、大変ありがたく思っております。

既に複数のeVTOLの認証活動が始まっているFAAと、これまで一緒に歩んで頂いた日本の航空局と密に連携し、当社の空飛ぶクルマであるSKYDRIVEが世界中の皆さんの”日常的な移動”となる未来を目指してまいります」と話している。

株式会社SkyDrive　概要

設立：2018年7月
代表者：代表取締役CEO　福澤知浩
ＵＲＬ：https://skydrive2020.com/
所在地：豊田本社：愛知県豊田市挙母町2-1-1
　　　 豊田開発センター：愛知県豊田市西中山町山ノ田20-2
豊田テストフィールド：愛知県豊田市足助地区
名古屋空港オフィス：愛知県西春日井郡豊山町大字豊場 県営名古屋空港2F
東京オフィス：東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー7F SPACES品川内
大阪オフィス：大阪府大阪市北区梅田1-3-1-800 大阪駅前第一ビル8F
子会社：株式会社Sky Works：静岡県磐田市
SkyDrive America, Inc. ：500 Carteret Street, Suite D, Beaufort, South Carolina 29902, U.S.A.