スズキの静岡県・磐田工場でSkyDriveの「空飛ぶクルマ」を製造へ
空飛ぶクルマと物流ドローンの開発を手掛けるSkyDrive(本社:愛知県豊田市、代表取締役CEO福澤知浩)は10月10日、スズキ(本社:静岡県浜松市、代表取締役社長鈴木俊宏)との2022年3月の事業・技術連携に関する協定締結と2023年6月の製造に関する基本合意に係る進捗状況を明らかにした。
それによると空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SD-05型)」の製造子会社設立と製造工場先の模索に関して、先の2023年9月1日に製造子会社を設立。
スズキの協力を得て同社工場(静岡県・磐田市)を活用し年間最大100機の製造を目指す
この同子会社は、スズキの協力の下、スズキグループの工場を活用し、最大年間100機の空飛ぶクルマの製造が可能になることを明らかにしている。より具体的には、来たる2024年春頃の製造開始を目指すという。なおSkyDrive自身が設立する空飛ぶクルマの製造子会社については以下の通り。
・会社名:株式会社 Sky Works
・製造拠点:静岡県磐田市
・代表者:代表取締役社長 岸 信夫
・資本金:100万円
・設立日:2023年9月1日
空飛ぶクルマを利用したインドに於ける事業開発についても鋭意模索中
なお、これを踏まえSkyDriveは、空飛ぶクルマの事業化を目指して2022年3月にスズキと連携協定を締結して以降、機体開発や要素技術の研究開発、製造・量産体制の計画推進を推し進める他、インドを中心とした海外市場開拓の連携も模索してきた。
インド現地関連企業各社と協議の様子
Unreleased : ゲッティイメージズ提供
このインドの市場開拓に関しては、特に観光客が集まる川沿いや海沿いの歴史的建造物があるエリアや、インドの宗教巡礼者の山間部への移動等ユースケース(一例では観光地グジャラート州などが挙がっている模様)の適合度について検証を進めているという。
近年、各国で課題となっているCO2排出に伴う空気汚染や都市渋滞等の深刻な社会的課題についても、スズキがインドで培ってきた日本に対する技術信頼や実績を基にインドに対して、空飛ぶクルマによるモビリティ革命で当該国ら貢献するべく、現地関係者との協議を進めていくとしている。
JAPAN MOBILITY SHOW2023ではスズキブースで出展機体展示を行う
またジャパンモビリティショー2023では、スズキブースで空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SD-05型)」の1/5スケール機体模型を展示する。加えて主催者プログラムである「Tokyo Future Tour(東京フューチャーツアー)」内にも、モビリティが変える未来のコンテンツとして2020年に初飛行をした有人試験機「SD-03」のフルサイズ模型が展示される見込みだ。
・期間:2023年10月28日(土)~11月5日(日)
・会場:東京ビッグサイト
・URL:https://www.japan-mobility-show.com/