日本通運の東アジアブロックは、中国最大の港湾運営会社である上海国際港務(集団)有限公司(以下、SIPG)傘下の上港集団物流有限公司(SIPGL:SIPG Logistics Co., Ltd.)と1月22日(月)に業務提携の覚書を締結したと、3月14日に発表した。
SIPGLは、SIPGグループの中核物流会社で、上海に約40万m2の倉庫を所有。
グループ内に船社を持つSIPGのリソースを利用し、港湾と海上輸送を組み合わせた、高度な輸送サービスを提供している。
中国では、「一帯一路」政策による鉄道輸送の拡大や旺盛な内需を背景としたeコマースの伸長など、物流事業の環境は大きく変化。
日通では、SIPGグループとの長年にわたる協力関係はあったが、環境の変化に対応し両社の事業拡大のため、今回の業務提携に至ったとしている。
また、この業務提携を通じて、両社はフォワーディング業務、eコマース、倉庫事業、複合輸送商品の開発、CO2削減を目指したコンテナラウンドユースへの取り組み、両社の研修やセミナーに参加できるような人材交流など、幅広い分野で協力し相互の発展を目指すとコメント。
東アジア地域でのロジスティクス機能を強化し、経営計画に掲げる「グローバルロジスティクス事業の更なる拡大」に努めていくとしている。