給油のシーンクレーンに給油する様子
ユーグレナは2月1日、清水建設が施工中の「芝浦プロジェクト(港区芝浦1丁目)」S棟で稼働する建設重機(クレーン)の燃料として、自社の次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」の使用を1月5日から開始したと発表した。
芝浦プロジェクトとは、野村不動産と東日本旅客鉄道を事業主体とする大規模複合開発を指すもの。今回、清水建設が施工中のS棟は地上43階、高さ約235mの超高層で用途はオフィス、商業施設、ホテルから構成されている。
同プロジェクトに於いてサステオを供給する先は、清水建設傘下でクレーンによる揚重工事を担当するエスシー・マシーナリとなる。サステオは、バイオマス(生物資源)を原料としながら石油由来の軽油と分子構造が同じであるため、内燃機関を変更することなく使用出来る次世代バイオディーゼル燃料。
燃料を使用する際の燃焼段階ではCO2(二酸化炭素)を排出するが、原料であるバイオマスが成⻑過程で光合成する際にCO2を吸収するため、排出するCO2の量が実質的にはネットゼロとなり、カーボンニュートラルの実現に貢献出来る。
ちなみに清水建設でのサステオの使用は、2020年7月開始の技術研究所連絡バス用燃料、2021年6月開始の安全体感車「甕割号(かめわりごう)」に続き3件目となった。