約10円分のエネルギーで30キロメートル走行出来るEVバイクシェア「Shaero(シェアロ)」を展開するシェアード・モビリティ・ネットワークス(本社:東京都港区、代表者:畑 翼)は2月9日、3人乗り電動トライク「Shaeroトライク」と1人乗り小型EV「Shaeroミニカー」の運用テストの開始を発表した。
同社では、予てよりシェアリング運用で提供している折りたたみ電動バイクに加え、新たな車種の提供を組み合わせる事で、より幅広い世代の利用者層に対してモビリティのシェアリングを提供したい考えだという。
ちなみにShaero は、国内では唯一の折りたたみ電動バイクのシェアリングサービスであり、都市部での数駅分の距離を効率的なルートで移動できるエコツールとして2021年9月にサービスを開始。目下、首都圏と沖縄エリアでサービス提供を行っている。今回加わる予定としている個々の車種概要は以下の通り。
Shaeroトライク
Shaeroトライクは、側車付軽二輪カテゴリの車両で、運転には普通自動車免許が必要。運転者も搭乗者もヘルメットが不要となる車両となる。
幅102cm、全長213cmで後部座席に2名乗車可能。最高速度は45キロで満充電走行距離は75キロメートル程度。目下、板橋区上板橋のマンションに設置されたステーションで運用テストを行っている。
Shaeroミニカー
Shaeroミニカーは、ミニカーカテゴリの車両で、運転には普通自動車免許が必要であるため運転者はヘルメットが不要となる車両。
幅68cm、全長164cmとShaeroトライクよりもコンパクトな一人乗り小型EV。最高速度は25キロとスピードが出過ぎず、バイクと同様のバーハンドルでの操作となっている。こちらは足立区日ノ出町のマンションで運用テストを行っている。
Shaeroバン
Shaeroバンは、ミニカーカテゴリの車両で、運転には普通自動車免許が必要。運転者はヘルメットが不要となる。
幅115cm、全長248cmのサイズで1000リットルの荷室を持つ配送用の小型EV。最大積載量90キログラム、最高速度45キロ、満充電走行距離120キロメートルとラストワンマイルの配送ニーズや、個人的な荷物の運搬のニーズに適している。目下、板橋区南常盤台のマンションで運用テストを行っている。
これら追加検討車種については、正式サービス開始後に同じShaeroアプリで、レンタル提供していく事を想定。「Shaeroバイク」と同様にステーション検索・レンタル予約・レンタル開始・返却、電源のオン・オフまでアプリで操作可能。
なお現行の「Shaeroバイク」のレンタルではレンタル開始したステーションとは別のステーションで乗り捨て返却が可能であるが、追加される上記3車種に関してはレンタル開始したステーションで返却する必要があるとしている。
同社としては将来的には、リゾートエリアや観光地など家族での移動が見込まれるエリアで「Shaeroトライク」を。温泉地などの観光地では「Shaeroミニカー」を。一般利用者の荷物輸送ニーズがあるエリアや大型店舗へのステーション設置や、法人専用機能とセットで物流拠点への提供について「Shaeroバン」の提供を想定しているという。
車両スペック