SGホールディングスは5月26日、佐川グローバルロジスティクスが使用済ユニフォームを裁断、加工し、自動車内装用原料としてリサイクルするスキームを開始したことを発表した。
近年、古着の海外輸出は増加傾向にあるが、未だその多くは国内で産業廃棄物として処分されている。これまで、同社においても使用済ユニフォームを産業廃棄物として処分をしていたが、リサイクル事業者と連携し、自動車内装用原料として再生利用する取り組みを開始した。
使用済ユニフォームは、回収事業者によって回収・洗濯後、指定リサイクル工場で細かく裁断して綿や毛状の「反毛」と呼ばれる単繊維に戻し、最終的にフェルトへと加工される。フェルトは自動車内装用原料として、主に国内自動車メーカーで新車のマット材等として再生利用される。また、廃車される車の一部からもマット材などの繊維は回収され、再生防音材として更に再利用される。
この取り組みにより、ユニフォームの100%リサイクルが可能になり、2021年3月の取り組み開始から、すでに約80kg(約300枚)の使用済ユニフォームを自動車内装用原料として再生した。今後も継続してリサイクルを行い、本年度中には約1トンのユニフォームを再生利用させる予定だとしている。