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2021年6月25日【CASE】

JR東日本他、気仙沼線BRTで自動運転バスの試乗会開催

NEXT MOBILITY編集部

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東日本旅客鉄道、先進モビリティ、愛知製鋼、京セラ、京セラコミュニケーションシステム、ジェイテクト、ソフトバンク、日本信号、日本電気および 、BOLDLY の10社は6月25日、 気仙沼線BRT(Bus Rapid Transit=バス高速輸送システム)において、自動運転バス試乗会を開催すると発表した。

 

 

同10社は、次世代の公共交通を支える交通手段として、2018年度より自動運転バスの実用化に向けて気仙沼線 BRTにおいて自動運転バスの実用化に向けて実証実験を重ねてきた。これまでの成果を乗り心地や安心感などを含めて地域住民、多くの人に知ってもらうことを目的として、今回の試乗会の開催が決定した。

 

 

試乗会では BRT 専用道内で実運用を想定した環境を構築し、自動運転にて 60km/h 走行、トンネル内走行、障害物検知による自動停止、対向バスとの 交互通行 、車内モニタリングなどを体験する。
なお、実際の BRT 営業車両と同型の車両が使用され、試乗会では、常時ドライバーが乗車し、緊急時においてはドライバーが運転を行うとのことだ。

 

 

◾️ 試乗会の概要

 

 

(1) 開催場所
気仙沼線 BRT 柳津~陸前横山間

 

 

 

 

(2) 開催日時
日程: 2021 年 9 月 14 日(火)~9 月 19 日(日)
時間:第 1 回 10:00~11:00、第 2 回 11:00~12:00、第 3 回 13:30~14:30、
第 4 回 14:30~15:30、第 5 回 15:30~16:30(1 日 5 回実施予定)
※ 上記時間には、事前説明時間および試乗体験時間を含む。

 

 

◾自動運転バス試乗会で体験できる自動運転制御について

 

 

〇自動運転によるバスの運転制御

・JR 東日本が製作した BRT 専用大型自動運転バスを用いて試乗会を開催。
・自動運転にて最高速度 60km/h で走行。
・BRT専用道の柳津駅・陸前横山駅での正着制御(ホームに近づいて並行して停止するよう自動制御)を実施。
・バスに設置した各種センサで前方に障害物を検知した際には安全に停車。

 

 

 

 

〇磁気マーカを用いた安全な自動運転制御

 

 

・全試乗区間の走路に沿って埋設した磁気マーカの磁力を、車底部に設置した磁気センサ(MIセンサ)で検知し、自車位置を正確に特定。

・RFID(Radio Frequency IDentification)タグ付きの次世代磁気マーカを用いることで、自車位置を特定。

・磁気マーカに沿って車両の目標とする走行軌跡を作成。
・磁気マーカを用いることで GNSS(Global Navigation Satellite System=全球測位衛星システム) 電波の届かないトンネルを含む専用道上の安全走行を実現。

 

 

 

 

〇無線を用いた交互通行制御

 

 

・LTEおよび ITS(Intelligent Transport System=高度道路交通システム)無線を用いて自動運転バス、対向バスおよびクラウド信号機間のネットワークを構築し、自動運転バス、対向バスのそれぞれの位置情報をもとに信号制御を行い、BRT 専用道内での交互通行を実現。
・誤進入検知カメラを設置し、専用道内で誤進入が発生した際に対向側の信号を赤として進入を抑制することで、万が一における安全対策を実現。

 

 

 

 

〇地上側のセンサによる車両制御

 

 

・見通しの悪い場所における落石や、小型の障害物など、バス側のセンサで検知しづらい障害物を検知する目的で専用道の特定箇所においてインフラセンサを設置し、より高い安全性を確立。
・地上側に風速計を設置し自動運転バスの制御システムと連携し、強風時にリアルタイムで安全にドライバーに引き継げる仕組みを構築。

 

 

 

 

〇遠隔監視システムによる車内監視および乗客の動向検知

 

 

・自動運転バスに車内カメラを設置し、車内映像を AI でリアルタイムに解析すると同時に、映像をクラウドにアップロードしリアルタイムな遠隔監視を実現。
・ 準天頂軌道の衛星が主体となり構成されている日本の衛星測位システム「ZSS(みちびき)」、GPS、ロシアの衛星測位システム「GLONASS」などの信号を用いて走行車両を高精度測位し、走行中の席移動などを検知した際には、乗客に対して即時注意喚起を行うと同時に、該当シーンの映像と発生場所を保存。
・大容量通信が難しいトンネル区間についてはプライベート LTE 網を構築し、自動運転中は常時車内モニタリングができる環境を実現。

 

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。