NEXT MOBILITY

MENU

2018年11月27日【トピックス】

ミシュランガイド東京2019のセレクション発表。計75店が新掲載

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

484軒の飲食店・レストランと35軒の宿泊施設を掲載、1軒が9年ぶりの三つ星

 

 フランスのタイヤメーカー、日本ミシュランタイヤ株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長:ポール・ペリニオ)は11月27日、「ミシュランガイド東京2019」のセレクションを発表した。(坂上 賢治)


(C)MICHELIN

この東京を対象とするミシュランガイドは2007年にアジア初としての発行以来、毎年更新され、12年目を迎えた。今回は484軒の飲食店・レストランと35軒の宿泊施設が掲載され、12年連続の4軒を含む13軒が三つ星の評価となった。また計75軒の飲食店・レストラン、宿泊施設が新たに掲載されている。

 

上記に係る具体的な掲載項目は以下の通り

  • 東京の星付きの飲食店・レストランは230軒。パリの118軒を上回り、星付きの掲載店数で世界一の座を維持。
  • 「ロオジエ」(中央区/フランス料理)は、2010年版から9年ぶりに三つ星で掲載となった。
  • 日本で初めて「おにぎり」の料理カテゴリーが登場し「おにぎり 浅草 宿六」(台東区/おにぎり)の1軒が新たにビブグルマンとして掲載された。
  • 東京は「ラーメン」のカテゴリーにおいて世界で唯一星付き店が掲載されている。今回は、昨年の2軒に加え「Sobahouse 金色不如帰」(新宿区/ラーメン)が一つ星に加わった。

 

 

なお書籍は11月30日(金)より全国の主要書店で発売される。同社はこれに先立ち、そのセレクション内容を「ミシュランガイド公式リスト< https://japanguide.michelin.co.jp/ >」で公開している。

 

 日本ミシュランタイヤ株式会社、代表取締役社長のポール・ペリニオ氏は「東京は今年も、星付きの飲食店・レストランの掲載数が世界最多の都市になりました。新たな料理カテゴリーの登場や多くの新規掲載によって、セレクションがさらに豊かになり、進化を続ける東京のレストランシーンを反映しています。

良質な食材と、それを調理する素晴らしい腕前の料理人が国内外から集まる東京は、美食都市として世界をリードし続けるでしょう。

ミシュランは今後もガイドブックを通して旅の楽しみ、新たな発見の喜びを伝え、モビリティ向上に寄与する製品やサービスを提供してまいります」とコメントした。

 


写真は向かって右から、日本ミシュランタイヤ株式会社 代表取締役社長 ポール・ペリニオ氏、中央がミシュランガイド・インターナショナルディレクター グウェンダル・プレネック氏、そしてミシュランのコーポレートキャラクター ミシュランマンによる記念撮影

 

 また2018年9月にミシュランガイド・インターナショナルディレクターに就任したグウェンダル・プレネック氏は「ミシュランは世界各国の主要都市でミシュランガイドを発行していますが、東京の料理カテゴリー、星、掲載数の多さは他に類を見ません。

東京は、世界的に質の高い料理が体験できる魅力的な都市です。料理の選択の幅が広く、お店のスタイルも多様な東京の飲食店・レストランを旅の目的にする旅行者はたくさんいらっしゃいます。

118年続くこのミシュランガイドはこれからも、素晴らしい料理を提供する知られざる名店や宿泊施設を紹介していきます」と話している。

 

ミシュランガイド東京2019 書籍概要
– タイトル:ミシュランガイド東京2019
– 発売日:2018年11月30日(金) ※地域・書店により異なる
– 定価:本体3,000 円+税(税込3,240円))
– ISBNコード:978-4-904337-28-8 C2026
– 発行:日本ミシュランタイヤ株式会社

 

 ちなみにミシュランガイドは1900年8月、最初のミシュランガイドがフランスで発行された。当初、ドライバーのために作成されたこのガイドには、タイヤの使い方と修理方法、自動車修理工場のリスト、ガソリンスタンド、ホテルやレストランなどの実用的な情報が掲載されていた。

ミシュラン兄弟が目指したのは、自動車の活用を促進しタイヤ市場を発展させていくために旅をより安全で楽しいものにすること、つまりモビリティを向上させることだった。

 

1911年にヨーロッパ中を網羅したガイドブックが完成し、1926年「おいしい料理を星の数で表す」評価法がスタートさせた。2006年には北米に進出してニューヨーク版、2007年にはサンフランシスコ、ラスベガス、シカゴ版が発行され、アジア初となる東京版もこの年に発行されている。

 

その後も香港・マカオ版やリオデジャネイロ・サンパウロ版、シンガポール版、上海版、ソウル版、バンコク版、台北版、広州版など掲載エリアを拡大している。

なおミシュランの日本における歩みは1964年9月17日、東京オリンピック開幕の23日前に開通した浜松町・羽田空港間に新設されたモノレールへのミシュランスチールラジアル“X”タイヤの採用が始まりとなった。

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。