セコムは10月4日、トヨタ自動車のパーソナルモビリティ「C+walk T(シーウォークティー)」を常駐警備サービスに導入すると発表した。
10月上旬より、第一号の導入先として、常駐警備員による常駐警備サービスやオンライン・セキュリティシステムの契約先である、国立競技場の警備において、「C+walk T」を活用した実運用を開始する。
これまでセコムは、トヨタ自動車と連携して、同社が開発するパーソナルモビリティを活用した巡回警備の活用を目指し、大型ショッピングモール、スタジアムなどで実証実験を実施、効果検証を行い実績・ノウハウを蓄積してきた。
その結果、実際の巡回警備にパーソナルモビリティを活用することで、周囲への犯罪抑止効果の向上や高い視点から広範囲を確認できるといった高品質な警備の実現に加え、巡回警備時間を約3割短縮できるなど警備の効率化と警備員の負担軽減にも有効であることが確認できたことから、「C+walk T」の発売に合わせ、今回、国立競技場での警備に導入することとした。
なお、巡回業務での使用に際しては、救急時の備えとなるAED(自動体外式除細動器)の装備、盗難防止対策として位置情報提供システム「ココセコム」の搭載、ICカードによる「C+walk T」の起動など、状況に適したセコム仕様のオプションを活用していく。
■パーソナルモビリティ「C+walk T」の主要スペック
<標準仕様>
<セコム仕様のオプション>
・モビリティでの使用に適した小型AEDの装備
・拡声器の装備
・盗難防止・位置把握用に位置情報提供システム「ココセコム※」の搭載
・セコムの出入管理システム用のICカードと連携した「C+walk T」の起動
※「ココセコム」:所持した人物、搭載した車両などの位置情報を検索できるセキュリティ専用端末。