境町が導入した自動運転EV「MiCa」の外観
茨城県境町は12月6日、ソフトバンク傘下BOLDLYの協力の下、 自動運転EV「MiCa(ミカ)」1台を国内の自治体として初導入した。境町が国内の自治体として初めて同EVを導入したことを記念し「MiCa」を設計・製造したAuve Tech社から境町宛てに感謝状が送られた。
左:境町長 橋本 正裕、右:Auve Tech 会長 Taavis Roivas(ターヴィ・ロイヴァス)
一方、BOLDLYは、国内唯一の「MiCa」の販売代理店として同EVを境町に販売する他、運行に関する企画立案、車両の走行設定、BOLDLYが開発・提供する運行管理システム「Dispatcher(ディスパッチャー)」の提供、運行体制の構築など、一連の導入・運行に関わる一連のプロセスを支援していく。なお日常の運行管理自体はセネックが行う予定だ。
境町はBOLDLYと協力して、今後「MiCa」を追加で2台導入し、2024年2月に「MiCa」3台の定常運行を開始する構え。
上記を踏まえて定常運行開始に向けた準備として、今回導入した1台を用い、12月6日に町長および町議会議員を対象とした試乗会を開催した他、12月12日からは、シンパシーホールと、河岸の駅さかいを結ぶ片道約2.0kmのルートで、住民を対象にした運行(3便/日)も開始する。
同運行で、乗車した住民から意見を集めて「MiCa」の定常運行時の運行ルートや運行ダイヤを検討。これにより2024年2月中旬に、現在境町が導入している「ARMA」5台と「MiCa」3台を組み合わせて、住民にとって利便性の高い公共交通の実現を目指す。
境町とBOLDLYは、「運転手不足の解決策として期待される自動運転技術を活用し、利便性の高い公共交通サービスを提供することで、住みやすい街づくりや地域活性化を目指していきます」と話している。