埼工大(埼玉工科大学)は11月13日、塩尻市及び一般財団法人塩尻市振興公社と民間企業5社が連携して、11月24日から27日まで、塩尻市内の一般公道においてバス型自動運転車両を用いて実施する走行実証実験に参加すると発表した。同実証実験開始に伴い、報道関係者を対象とした概要説明及び試乗会が11月24日に開催される。
※一部、一般参加も可能。
今回の実証実験は、長野県内で初の「市街地の一般公道における高精度3次元地図を用いたバス型自動運転車両の走行実証」となり、自動運転技術の向上に資するデータの取得と自動運転車両に対する社会受容性の向上を図ることを目的としている。
実験に使用される車両は、埼工大が開発研究する車両リエッセⅡ。自動運転ソフトウェア「Autoware」と事前に作成した高精度3次元地図をベースに自己位置推定、障害物認識等の機能を実装する。走行時速は各道路における法定速度内での走行となる。
実証エリアとなる塩尻市では、バス運転手の担い手不足と利便性の低下という課題を同時に解決するため、オンデマンドの運行形態が適していると認められる地域・路線について、2022年度から現行のコミュニティバスをダウンサイジングされたオンデマンドバスに順次転換することを目指すとともに、市域内移動の要となる市街地・農山村間の基幹路線において、将来的な技術的進展を前提に、自動運転車両の導入を検討している。
この「塩尻MaaSプロジェクト」の実現に向け、2020年1月28日にアルピコホールディングス、アイサンテクノロジー、ティアフォー、損害保険ジャパン日本興亜(現、損害保険ジャパン)、KDDI及び塩尻市振興公社の7者間で『塩尻市における自動運転技術の実用化に向けた包括連携協定』を締結しており、本実証実験は、この包括連携協定に基づくものとなる。
■実証実験内容
【実施期間】11月24日から11月27日まで
【運行情報】10時、11時、13時、14時、15時の毎時00分までに受付、毎時10分~15分頃出発
乗車時間約20分/走行距離約4.9㎞/試乗定員9人/1日5ライド
【一般参加】当日の先着順で乗車可能。座席に空きがあれば直近の回での乗車が案内されるが、新型コロナウイルス感染拡大対策のため座席数を減らして運行するため、満席の場合は次回以降の乗車を案内又は当日の乗車不可能なこともある。
※乗車にあたり、同意書への記入が必要となる。
※詳細は、後日塩尻市HP 又は塩尻MaaSプロジェクトHPにて確認のこと。
【塩尻市HP】 https://www.city.shiojiri.lg.jp/
【塩尻MaaSプロジェクトHP】 https://maas.shiojiri.com/
【走行経路】
塩尻駅東口ロータリー(出発地点) ⇒ 塩尻市役所 ⇒ 中央スポーツ公園 ⇒ 塩尻市新体育館建設地 ⇒
塩尻駅西側 ⇒ 大門商店街 ⇒ 塩尻市役所 ⇒ 塩尻駅東口ロータリー(到着地点)
※乗降可能な地点は発着地点の塩尻駅東口ロータリーのみで、経路途中での乗降車は不可。