佐川急便は6月15日、2021年4月下旬に自動走行ロボットによる屋外配送の実証実験を実施し、日本で初めて信号機と連携した屋外配送に成功したと発表した。
この実証実験は、佐川急便とソフトバンクが、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」の事業実施者として実施したもの。
自動走行ロボットと信号機の連携システムを開発し、ロボットが信号機の表示情報を受信し表示に従って交差点を横断することで、公道を安全に走行しながら荷物を配送した。
また、走行時における荷物の温度変化および段差による衝撃を測定し、ロボットによる配送の有効性を確認した他、スマートフォンのアプリケーションで、ロボットの現在位置の確認や目的地到着時の通知受信機能についても実証を行った。
東京都が実施する「スマート東京」の実現に向けたプロジェクトとして、東急不動産とソフトバンクは、最先端のテクノロジーを街全体で活用するスマートシティのモデルケースの構築に、港区の竹芝エリアで取り組んでいる。佐川急便とソフトバンクは、その竹芝エリアで、自動走行ロボットによる配送サービスを実現するための実証実験を、2020年12月から行ってきた。
2社は、今後も自動走行ロボットによる配送サービス実現に向けて実証実験を継続していくとしている。