佐川急便は11月26日、一般社団法人日本物流団体連合会主催「第8回モーダルシフト取り組み優良事業者公表・表彰制度」有効活用部門において「モーダルシフト取り組み優良事業者賞」を受賞したことを発表した。
環境負荷の低減は多くの企業で社会的責任と位置付けられており、佐川急便ではCO2排出量抑制につながるモーダルシフトを積極的に推進している。その中で2018年7月から東京~苅田航路のフェリーを利用し関東から九州への輸送においてトラック輸送から海上輸送へのモーダルシフトを進めてきた。そして2021年7月からは、新たに運航を開始した横須賀~新門司航路のフェリーを利用しさらなるモーダルシフトを実現している。
この取り組みは運送業界の課題となっているCO2排出量の削減、長時間の運行に起因するトラックドライバーの負担軽減効果への大きな取り組みとなった。今回の受賞では、これらの課題解決への取り組みだけでなく大雨等による鉄道輸送力の一時的な低下を補完できた点もBCP対応として評価されたと考えているという。
また、新たに開始した横須賀~新門司航路では、従来の東京から苅田港間の運航と比べ、約4時間の時間短縮が図れることから営業所への到着時間が早まり、リードタイムの短縮にも繋がるとしている。
■環境への配慮
東京港→苅田港 2020年度は約361トン(約55%)のCO2排出削減が図れた
横須賀港→新門司港 2カ月間で約372トン(約49%)のCO2排出削減が図れた