SGホールディングスグループの佐川急便は10月27日、関西エリアにある4カ所を集約した大型中継センターを、兵庫県尼崎市に2026年7月に新設すると発表した。
佐川急便では、約400か所の営業所を全国に配置し、約20か所の中継センターを活用して輸送ネットワークインフラを構築しているが、輸送ネットワーク網の要となる中継センターへの荷物集約による輸送トラック台数の削減や、自動化設備導入による最適な人員配置の実現など、CO₂の排出削減や働きやすい職場環境を整備。2021年には、大型物流施設「Xフロンティア」内に佐川急便の中継センターを新設し、関東圏の中継センターを集約することで、大型トラック運行台数の大幅な削減を図り、輸送ネットワーク網をより効率化している。
今回、佐川急便は、2024年問題(※)や将来的な宅配便需要増加への対応が急務となる物流業界に於いて、取扱キャパシティの拡大や拠点集約による効率化、輸送品質の安定など、関東圏での中継センター展開と同様の効果を狙って、関西エリアにある4カ所を集約した新規中継センターを開設。これにより、より安定した高品質な輸送ネットワーク網の展開を図るとしている。
※働き方改革関連法によって2024年4月1日以降、自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されることによって発生する問題の総称。
[関西エリア中継センターの概要]
– 住所:兵庫県尼崎市道意町7丁目 GLP ALFALINK尼崎 南棟
– 敷地面積:43,316㎡(13,126坪)
– バース数:290バース(荷降60、積込230)
– 稼働予定:2026年7月