佐川急便は11月15日、ラストワンマイルの配送に、燃料電池(FC)小型トラックと電気(EV)小型トラックを、同日より順次導入すると発表した。これにより、1台につき1年間で約12tのCO₂排出量の抑制が見込まれると云う。
同社では、兼ねてより、福島県と東京都での電動車普及に向けたエネルギーマネジメントシステムの構築・社会実装に参画(※1)。今回のFC/EV小型トラックの導入は、この取り組みの一環として、一部を新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究開発助成事業「グリーンイノベーション基金事業/スマートモビリティ社会の構築」として実施される。
また、運送事業者として、環境負荷低減に向けた持続可能な商用電動車の実装モデルとなるべく、充電・水素充填タイミングと配送計画を最適化し、稼働を止めない効率的な運行を目指すとしている。
<小型トラックの仕様>
■EV小型トラック
– 車種:いすゞ エルフEV 冷凍冷蔵庫付き2tトラック
– エネルギー:電気
– 航続距離:180km(※3)
– 電池容量:60kWh
■FC小型トラック
– 車種:トヨタといすゞ共同開発の冷凍冷蔵庫付き3tトラック
– エネルギー:水素
– 航続距離:260km(※4)
– タンク容量:10.5kg
佐川急便は、今後も、SGホールディングスグループとして掲げている「脱炭素ビジョン(※2)」の下、世界的な喫緊の課題である地球温暖化防止への対策に積極的に取り組むことで、持続可能な社会の実現を目指していくとしている。
※1:(佐川急便)「電動車普及に向け、福島・東京でエネルギーマネジメントシステムの構築・社会実装を開始」(2022年7月19日発表)。
※2:(SGホールディングス)グループ脱炭素ビジョン
※3:一充電走行距離(国土交通省審査値)(km)。
※4:参考値。