NEXCO中日本(中日本高速道路)と中日本エクシス、NTTスマイルエナジーは4月25日、高速道路サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)の商業施設で最大規模となる太陽光発電をE1A 新東名高速道路(新東名) 清水PAに於いて6月ごろから運用を開始予定であることを明らかにした。
高速道路でのオンサイトPPA(電力購入契約)の導入は全国で初めてとなる。なおPPAとはPower Purchase Agreementの略で、需要家と発電事業者の間で締結する電力購入契約のことを指す。
ちなみにこのオンサイトPPAでは、発電事業者が需要家の敷地や屋根上に太陽光発電システムを設置して発電した電力を需要家に販売するモデルとなる。これに対してオフサイトPPAとは、発電事業者が需要地ではない箇所に太陽光発電システムを設置し、そこで発電した電力を需要家に販売するモデルをいう。
NEXCO中日本は、これまでも高速道路の各施設で太陽光発電を導入してきたが、今回の太陽光発電設置面積は1,672㎡、発電容量は254.1kWで高速道路SA・PAの商業施設としては最大規模となる。
屋上全面に太陽光発電を設置することで、資産の有効活用が期待できると共に、清水PAの商業施設棟の消費電力の約20%賄うことができ、20年間のCO2排出削減量はのべ約2,512t-CO2が見込まれ、脱炭素社会の実現に貢献する。
また、オンサイトPPAにより、NEXCO中日本や中日本エクシスは、初期投資および保守メンテナンスが不要であり、商用電力よりも安価に電力を購入できるため、電気料金を削減できるメリットがある。今回、発電事業者として長期契約の実績が多数あるNTTスマイルエナジーと電力供給契約をし、「スマイルそらえるでんき」を導入する。
今回の取り組みについてNEXCO中日本では、「地球温暖化や気候変動といった地球規模の環境問題の解決に貢献していくため、これまでも地域環境の保全と脱炭素化への貢献を経営方針の主要施策に定め、高速道路ネットワーク整備によるCO2排出量の削減やEV(電気自動車)充電設備の拡充などに取り組んでまいりました。今回の導入状況などを踏まえ、高速道路SA・PA商業施設への再生エネルギー活用を積極的に進めていきます」と話している。
オンサイトPPAによる太陽光発電導入の概要は以下の通り
導入箇所:E1A 新東名高速道路 清水PA
PPA事業者:株式会社NTTスマイルエナジー
設置面積:1,672㎡
太陽光発電容量:254.1kW
契約概要:発電事業者であるNTTスマイルエナジーが清水PA商業施設の屋根に太陽光発電設備を設置し、商業施設の運営・管理をおこなう中日本エクシスが電力を購入する。
【サービス提供イメージ】
太陽光発電導入により算定される効果
太陽光発電による電力で賄える割合:清水PA商業施設棟消費電力量の約20%
初年度のCO2排出削減量:130.6t-CO2
20年間のCO2排出削減量:2,512t-CO2 ※算出にあたっては経年による発電量を考慮
問い合わせ先
・NEXCO中日本お客さまセンター (24時間365日対応)
TEL:0120-922-229 (フリーダイヤル)
TEL:052-223-0333 (フリーダイヤルが利用できない場合/通話料有料)