日本自動車研究者・ジャーナリスト会議(RJC)は11月9日、栃木県「モビリティリゾートもてぎ」で、第32回(2023年次)RJCカーオブザイヤーの最終選考会を開催し、それぞれの部門の最終選考車6台(6ベスト)から、国産車部門に「日産サクラ/三菱eKクロスEV」を、また輸入車部門に「BMW 2シリーズアクティブツアラー」を、そしてテクノロジー部門に日産と三菱自動車の「軽EV電動化」を選出した。
[2023年次RJCカーオブザイヤーの最終選考結果]
■国産車部門:日産サクラ/三菱ekクロスEV
<授賞理由>
日本の交通事情にマッチした軽自動車規格のボディサイズに、日常使用で十分以上の走行距離、滑らかな加速やきびきびとしたハンドリング、上質な内外装、最新の安全装備を備え、実用EVとして高い完成度を誇る。同時に幅広いユーザーに手の届く車両価格も実現し、EVの普及促進に弾みをつけるモデルとして評価。
<6ベスト車の得点結果>
1位(175点):日産 サクラ(日産)/三菱eKクロス EV(三菱自動車)
2位(140点):スズキ アルト(スズキ)
3位(108点):マツダ CX-60(マツダ)
4位(100点):SUBARU WRX S4(スバル)
5位(77点):日産アリア(日産)
6位(72点):日産エクストレイル(日産)
■輸入車部門:BMW 2シリーズ アクティブツアラー
<授賞理由>
FFならではの広い居住空間を持ちながら、BMWらしい高い走行性能も実現。BMWカーブドディスプレイを採用するなどインテリアデザインも先進性と上質感が追求されており、プレミアムMPVにふさわしい魅力と高い実用性を両立していることを評価。
<6ベスト車の得点結果>
1位(161点):BMW 2シリーズアクティブツアラー(ビー・エム・ダブリュー)
2位(120点):ボルボ C40 リチャージ(ボルボ・カー・ジャパン)
3位(106点):ルノー アルカナ E-TECH HYBRID(ルノー ジャポン)
4位(101点):FIAT 500e(Stellantisジャパン)
5位(75点):プジョー 308(Stellantisジャパン)
6位(70点):シトロエン C4/E-C4 ELECTRIC(Stellantisジャパン)
※アウディは6ベスト選出後にノミネートを辞退。
■テクノロジー部門:日産・三菱自動車の軽EV電動化
<授賞理由>
日産と三菱自動車が培ってきた電動化技術を活用しながら、さらに小型化、低コスト化を実現。軽自動車としての制約をクリアしながら商品力の高い軽EV「日産サクラ/三菱EkクロスEV」として完成させた。今後の小型EVの礎となる技術として高く評価。
<6ベスト車の得点結果>
1位(151):軽EVの電動化技術(日産 サクラ/三菱 eKクロス EV)
2位(126):E-TECH HYBRID(ルノー アルカナ/ルーテシア/キャプチャー)
3位(116):縦置きパワーユニットに対応したSKYACTIVマルチソリューションスケーラブルアーキテクチャー(マツダ CX-60)
3位(116):スバル・パフォーマンス・トランスミッション(SUBARU WRX S4)
5位(113):第2世代 e-POWER×VCターボ×e-4ORCE(日産 エクストレイル)
5位(71):ビークル・ダイナミクス・マネージャー(VW ゴルフGTI/ゴルフR)