タイのタマサート大学(Thammasat University)と産業技術総合研究所(産総研)は、人工知能をはじめとするコンピュータサイエンスの5分野において、情報交換や研究協力を進めていくための国際的なコミュニティの構築に向けた連携に合意する研究協力覚書(MOU)を、11月27日に締結した。
タマサート大学は、タイで2番目に古い大学で、法学系の大学として設立され、現在では、あらゆる学術分野において国際的な研究成果を創出する名門校。
同大学のシリントーン国際工学部(SIIT:Sirindhorn International Institute of Technology)は、日本の経団連やタイ工業連盟が設立に関与し、アジアや欧州の大学とも連携する国際的な高等教育機関となっている。
今回のMOUでは、産総研の情報・人間工学領域 人工知能研究センター、および情報技術研究部門が中心となり、タマサート大学のシリントーン国際工学部、およびコンピュータサイエンス学部(Department of Computer Science)と連携。
人工知能、人工知能に関連するデータサイエンス、システム/インフラストラクチャ、ヒューマンコンピュータインタラクション、IoTの5分野において、研究交流、共同研究の検討、研究者の相互訪問、インターンシップによる教育等を推進していく。
なお、11月27日のMOU締結に際し、タマサート大学ランシット・キャンパスにおいてMOU署名式が行われた。
署名式では関口智嗣 氏(理事/情報・人間工学領域長)が産総研代表として、また、Siriwan Suebnukarn氏(副学長)がTU代表を務めた。
Gasinee Witoonchart氏(学長)は、事前にMOUに署名。タマサート大学では、MOU署名式と同時に「ビジネスと産業のためのアジアのAIに関する国際シンポジウム(International Symposium on Asian AI for Business and Industry)」が開催された。
■タマサート大学(Thammasat University):http://www.tu.ac.th/en