NEXT MOBILITY

MENU

2022年9月6日【イベント】

自然エネ財団、デンマークの自然エネルギー施策セミナー

坂上 賢治

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

公益財団法人自然エネルギー財団は9月6日、駐日デンマーク王国大使館の協力を得て、虎ノ門ヒルズフォーラムに於いて自然エネルギーの大量導入を実現する電力システムと市場についてのセミナーを開催した。( 坂上 賢治 )

 

登壇者にデンマーク・エネルギー庁のクリストファー・ベッツァウ長官を筆頭に、国内外の専門家を会場に招き、日本とデンマーク両国が変動型自然エネルギーの市場統合に向けた課題と解決策を相互に共有する事を目的に開催された。

 

 

セミナーの具体的内容では、1970年代の第一次石油ショック当時、日本と同じようにエネルギーのほとんどを輸入化石燃料に依存していたデンマークが自然エネルギー開発と省エネルギーに大きく舵を切って以降、今や変動型自然エネルギーで既に電力の50%を賄い、100%自然エネルギーを目指す同国の送電網運営技術、電力市場、熱や交通も含めたセクターカップリングなど、様々な手法で、変動型の自然エネルギーの大量導入に成功した柔軟な取り組みが披露された。

 

プログラム概要

[司会]スーネ・ストロム デンマーク王国大使館 上席経済外交担当官(エネルギー)

 

開会挨拶 (代読)
ピーター・タクソ-イェンセン 駐日デンマーク王国大使 

 

オープニング 
– デンマーク電力システムの柔軟性の発展とその役割:
風力・太陽光で電力の50%をまかなう統合ソリューション、100%の未来に向けた道筋
クリストファー・ベッツァウ デンマーク エネルギー庁 長官

 

– 100%自然エネルギーにむけた柔軟な送電網と電力システム
トーマス・コーベリエル 自然エネルギー財団 理事長

 

基調講演
– 日本の送電網の現在:変動型再生可能エネルギーの導入に向けて
大山 力 電力広域的運営推進機関 理事長

 

– 日本の電力市場:現状と次のステップに向けて
新川 達也 経済産業省 電力・ガス取引監視等委員会 事務局長

 

パネルディスカッション「デンマークの知見から学ぶ」
[パネリスト]
– クリストファー・ベッツァウ デンマーク エネルギー庁 長官 
– ピーター・マルクセン エナギーネット アソシエイテッド・アクティビティーズ シニア・ディレクター
– 岡本 浩 東京電力パワーグリッド株式会社 取締役副社長執行役員
– 新川 達也 経済産業省 電力・ガス取引監視等委員会 事務局長
– 高橋 洋 都留文科大学 社会学科 教授
– 国松 亮一 一般社団法人 日本卸電力取引所 企画業務部長
– 木村 誠一郎 自然エネルギー財団 上級研究員 
[モデレーター]大林 ミカ 自然エネルギー財団 事業局長

 

閉会挨拶
大野 輝之 自然エネルギー財団 常務理事

 

イベント詳細
日時2022年9月9日(火)15:30 – 17:30
共催:

・公益財団法人 自然エネルギー財団
・駐日デンマーク王国大使館

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。