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2024年9月9日【MaaS】

人吉市のエアポートライナーにREAのAI配車システム

坂上 賢治

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REAは9月9日、つばめ交通が観光客やビジネス層の2次交通の利便性を高めるために提供する人吉市と鹿児島空港、道の駅えびのを結ぶデマンド型送迎サービス、「つばめエアポートライナー」にREAが提供するクラウド型AI自動ルート作成システム「Noruuu-Sharing」が採用されたことを明らかにした。

 

つばめエアポートライナーは人吉市内の駅や宿泊施設を中心に13ヵ所の停留所を設け、これまで鹿児島空港との行き来では人吉インターでしか乗降ができなかった状況から大きく利便性を高め観光客の2次交通の課題解決を実現するサービス。

 

この「つばめエアポートライナー」にクラウド型AI自動ルート作成システムを使用する同プロジェクトは、人吉市の移動課題を解決するだけでなく、観光客の人吉市内での回遊やレジャー施設等の利用促進を包括した地域MaaSプロジェクトの第一弾となる。

 

REAは2018年よりクラウド型AI乗合配車システムの提供を開始。空港送迎、地域の買い物送迎等様々な地域の移動課題をデジタル技術で解決をする取り組みを行ってきた。

 

今回のREAのクラウド型AI自動ルート作成システム「Noruuu-Sharing」は、利用者の予約情報に応じて自動的に最適なルートを判断しドライバーへ配車指示を出す、クラウド型自動AIルート作成システム。

 

複数人での乗合配車をリアルタイムに効率よく行うことができるので、交通事業者のドライバー不足を補い車両稼働率の向上が図れる。また地方エリアでラストワンマイルを埋める有効な交通手段として活用が期待でき、地域の活性化に貢献する。

 

対して、つばめ交通は昭和2年より人吉市内でタクシー、バス事業を展開しており、近年では地域の古民家を改装したカフェをオープンする等、移動以外の側面からも地域の活性化を図っている。

 

1.つばめエアポートライナーについて
人吉市と鹿児島空港を結ぶ既存バス路線は九州自動車道人吉インターのバス停しか設けられておらず、利用者はバス停からタクシーに乗り継ぐ必要があり、アクセスに課題があった。

 

つばめエアポートライナーは、主に観光客やビジネス層向けに人吉市内の宿泊施設や駅等に13ヵ所の停留所を設置し、それぞれの停留所から鹿児島空港、道の駅えびのを乗合直行バスにて結ぶことで、人吉市と鹿児島空港の交通の利便性を高めるサービスであり、鹿児島空港を発着する飛行機の始発~最終便までの時間に対応した運行スケジュールのため、ビジネス、観光等様々なニーズに対応をすることが可能となっている。

 

(1)運行概要
  人吉市内停留所(13ヵ所)⇔鹿児島空港、道の駅えびのの乗降場所を毎日運行。
1日6往復、前日正午まで予約が可能。 
(2)支払方法
  運賃はサイト内のクレジット決済機能か、車内で現金で支払うことが可能。
(3)サービスの詳細
  つばめエアポートライナーのサービスサイトを参照されたい。

 

2.予約について
  乗車前日正午まで予約が可能です。

 

(1)Web予約
以下のURLから予約する。
https://tsubame-airportliner.demands.noruuu.jp/login

 

<予約詳細>

 

3.注意事項
・利用状況によって出発時間が前後する可能性がある。
・出発時刻を過ぎても予約者が停留所にいない場合は発車する可能性がある。

 

【株式会社REA 概要】
社名  :株式会社REA
所在地 :東京都中央区築地3丁目7-11 CUBE TSUKIJI 3F
代表者 :代表取締役社長 坂田 敬次郎
創業  :2018年4月
事業概要:クラウド型AI乗合配車システム「Noruuu-Sharing」の開発・提供
     クラウド型AI配車アプリ「Noruuu-Ride」の開発・提供
主要株主:JR西日本イノベーションズ株式会社
     株式会社Revamp
     株式会社みつばモビリティ
     山口第一株式会社

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。