ユーグレナインベストメントの研究開発特化型ベンチャーキャピタルファンド、「リアルテックファンド」は、超高分解能ドップラー・ライダー(Doppler Lidar/※1)を用いた、「高精度風況観測(※2)」を提供する、京都大学発ベンチャーのメトロウェザー社に出資した。
メトロウェザー社は京都大学発のベンチャー企業で、京都大学生存圏研究所における長年の研究で培った独自の信号処理技術を応用した、上空や海上など、遠く離れた場所の風の情報を高精度に測定する小型のドップラー・ライダーを開発している。
同社開発のドップラー・ライダーは、広範囲かつ高分解能での風況観測が可能。また、ゲリラ豪雨の検知や、洋上風力発電用の風況モニタリングなどの広範な分野への応用もできると云う。
リアルテックファンドは今回、メトロウェザー社が第三者割当増資により発行する株式を引き受け、同社の研究開発や販売・マーケティング活動などを支援していくとしている。
※1:大気計測装置。大気中にレーザ光を発射し、大気中のエアロゾル(塵、微粒子)からの反射光を受信、風速・風向を観測する。
※2:風向きや風速など、風の様子を観測すること。
[出資について]
<メトロウェザー会社概要>
– 会社名:メトロウェザー株式会社
– 設立年月:2015年5月13日
– 所在地:京都府宇治市五ヶ庄西浦20-21 奥田ビル3階
– 代表者:代表取締役CEO 東 邦昭
– 資本金:140,290千円(資本準備金含まず)
– 事業内容:リモート・センシング技術を応用した大気計測装置の開発・製作・販売
・気象情報とIoTを組み合わせたマーケティングおよびソリューションの提供
・気象観測および予測データ、防災オペレーション支援情報の提供
<支援内容>
– 支援内容:ファンドの出資企業との連携推進、研究開発や販売・マーケティング活動の
– 出資時期:2018年9月
[リアルテックファンドについて]
リアルテックファンドは、ユーグレナ社の100%子会社のユーグレナインベストメント、SMBC日興証券、リバネスが3社で設立した「合同会社ユーグレナSMBC日興リバネスキャピタル」が管理運営する日本最大級のリアルテック特化型ファンド。参加企業は合計30社、ファンド規模は94億円(2018年10月現在)。出資者である事業会社とともに、リアルテックベンチャーへの投資・育成を行っている。
■メトロウェザー:https://www.metroweather.jp
■リアルテックファンド:http://www.realtech.fund