楽天は、10月3日、運営する配送サービス「Rakuten-EXPRESS」の配送エリアを府中市、調布市、西東京市、三鷹市、小平市、日野市、武蔵野市、立川市、多摩市、国分寺市、小金井市、稲城市、狛江市 、国立市(東京都14市)に拡大(注)する。
「Rakuten-EXPRESS」では、楽天グループで生活用品や日用品のECサービスを提供するRakuten Direct社および「楽天ブックス」の商品と、「楽天市場」出店店舗を対象とする物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」で受託する一部の荷物を配送している。
対象エリアは、東京23区内と千葉県市川市、船橋市、浦安市、松戸市(千葉県4市)、今回新たに加わった東京都14市で、今後も順次拡大の予定。
楽天は、EC物流の健全化を目的に「楽天市場」における包括的な物流・配送サービスを構築する「ワンデリバリー」構想を掲げており、今回の「Rakuten-EXPRESS」の配送エリア拡大もその一環となるとしている。
(注)今回の拡大により「Rakuten-EXPRESS」の配送エリアの、国内人口におけるカバー率は、約10%となる。
[Rakuten-EXPRESS]
「Rakuten-EXPRESS」は、楽天の運営する配送サービス。楽天グループで日用品のECサービスを提供するRakuten Direct社および、「楽天ブックス」の商品に加え、「楽天スーパーロジスティクス」で担う「楽天市場」の出店店舗の一部商品を対象に、東京23区、東京都14市、千葉県4市で配送サービスを展開。
再配達においては、24時までの時間指定に対応するほか、不在再配達を減らす取り組みとして、2018年6月から住宅敷地内への置き場所指定配達「置き配」に対応した。
[楽天スーパーロジスティクス]
「楽天スーパーロジスティクス」は、「楽天市場」の出店店舗の商品の保管から出荷までを楽天が一括で担う総合物流サービスで、入荷から配送に至る物流サービスを提供。
また、ギフトラッピングや販促物の封入など、店舗ごとの個別作業要件にも対応している。
[ワンデリバリー構想]
昨今、国内物流業界において不在再配達の増加や人手不足などが社会問題化し、EC店舗が安定的に店舗運営を行うことが困難になっている。
こうした背景から、楽天は、「楽天市場」において商品の注文から配送までの仕組みを一気通貫で管理する包括的な物流サービス「ワンデリバリー」構想を掲げ、「楽天スーパーロジスティクス」や「Rakuten-EXPRESS」をはじめとする様々な施策に取り組んでいる。