楽天は、関西を中心に物流支援事業を行う関通と、物流分野における資本業務提携に係る契約を締結した。
楽天は、EC物流の健全化を目的に、「ワンデリバリー」構想を掲げ、「楽天市場」における包括的な物流・配送サービスの構築に取り組んでいる。
具体的には、楽天が「楽天市場」出店店舗を対象に提供する総合物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」を通じ、商品の入荷から配送までの物流サービスを提供してきた。
楽天はまた、同社運営の配送サービス「Rakuten EXPRESS」の配送網を拡大、商品の注文から配送までの仕組みを整備している。
関通は、関西エリアを中心に、システム・コンサル・アウトソーシングなど様々な手法で顧客の物流改善を担う物流支援会社。通販・ネットショップを対象に、物流倉庫・受注管理・出荷の包括的な物流サービスも提供している。
楽天と関通は、同資本業務提携に基づき、それぞれのアセットを活用し、物流分野で連携する。
関通は、兵庫県尼崎市の物流センターを、「楽天スーパーロジスティクス」の物流拠点として運営。尼崎市の物流センターは3月から、「Rakuten Fulfillment Center Amagasaki」としての稼働開始を予定している。
楽天は、関通から第三者割当増資を引き受け、2019年2月までに出資(注1)。関通は、同第三者割当増資によって得た資金を、本物流センターの設備投資のためのシステム開発や設備投資に活用する。
また今後は、「Rakuten EXPRESS」でも、関通が顧客より受託する荷物を配送するなど、両社の連携をさらに強化する予定だと云う。
楽天は、「ワンデリバリー」構想を掲げ、「楽天市場」のユーザーおよび出店店舗にとって利便性の高い物流・配送サービスを実現するため、自社の物流機能を強化。本資本業務提携をはじめとする外部パートナーとの連携を通じて、包括的な物流・配送サービスの構築をさらに加速させていくとしている。
注1:これにより、楽天の所有割合は、2019年2月末時点における関通の発行済株式数(45,500株)に対し、9.9%となる。
[施設概要]
– 名称:Rakuten Fulfillment Center Amagasaki(仮)
– 物件名:関通 関西主管センター
– 所在地:兵庫県尼崎市扇町20番地 4階
– 稼動開始:2019年3月(予定)
– 面積:約4,000坪
※関通の所有する関西主管センター(約10,000坪)のうち、約4,000坪を「Rakuten Fulfillment Center Amagasaki」として利用。
■楽天スーパーロジスティクス:https://logistics.rakuten.co.jp/
■Rakuten EXPRESS:https://express.rakuten.co.jp/