楽天、西友および横須賀市は3月8日、同市内の馬堀海岸地域において、自動配送ロボット(UGV:Unmanned Ground Vehicle)が「西友馬堀店」で取り扱う商品を配送するサービスを、期間限定で提供することを発表した。
期間は、2021年3月23日(火)から4月22日(木)の火曜日と木曜日のみ計10日間。自動配送ロボットが公道を走行してスーパーの商品を地域住民に配送するのは、国内初となる。
このサービスは、対象地域の住民が、専用のスマートフォン向けの注文サイトから商品を選択し、配送先住所と配達時間帯を指定して注文、もしくは「西友馬堀店」で購入した商品をサービスカウンターに持ち込んで配送を依頼することで、手数料無料で利用することができる。
自動配送ロボットが注文した利用者の自宅の前に到着すると、自動音声による電話で到着を知らせる。利用者は、自動配送ロボット側面の操作パネルに事前に通知される暗証番号を入力して扉を解錠し、商品を受け取ることができる。
なお、自動配送ロボットの走行中は、同地域から約5km離れた「横須賀リサーチパーク」から、自動配送ロボットを遠隔監視する。自動配送ロボットが安全に公道を自動走行できることは、2020年12月に同地域で実施した公道走行実証実験を経て、確認しているという。
楽天、西友および横須賀市は、2019年に横須賀市が推進するスマートモビリティ(賢い移動運搬手段)を活用した新規ビジネス創出や社会的課題解決を目指す「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ」の一環として、自動配送ロボットやドローンを活用した一般利用者向け配送サービスを期間限定で提供する。
3者は、自動配送ロボットなどの新たなテクノロジーによるイノベーションとデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させ、スマートモビリティを活用した地域課題の解決を推進していくとしている。
■「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ」
https://www.sukamobi.com/
■概要
・実施期間:2021年3月23日(火)~4月22日(木)の期間中、火曜日と木曜日のみ計10日間
・場所:神奈川県横須賀市馬堀海岸の住宅地(約200m×約120mの範囲)
・実施内容:低速・小型の自動配送ロボットが、横須賀市馬堀海岸地域の「西友馬堀店」で取り扱う商品を同地域の住宅地へ配送
・実施主体:楽天株式会社、合同会社西友、横須賀市
■使用する自動配送ロボット
・メーカー:パナソニック株式会社
・機体サイズ:長さ115cm×幅65cm×高さ115cm
・最大積載量:30kg
・最高速度:4km/h