楽天の連結子会社である楽天銀行と楽天カードは、台湾台北市のIBF社(IBF Financial Holdings ※)と共同で、台湾の金融監督当局の金融監督管理委員会に申請していた銀行業務の認可等について、7月30日に認可を取得した。
これに伴い、楽天銀行と楽天カードおよびIBF社の3社は、100億台湾ドルを投じ、台湾に合弁で「樂天國際商業銀行」を設立する。
楽天は、台湾で2008年にECサービスを開始して以来、クレジットカード、トラベル、フリマアプリ、電子書籍など様々な事業を展開。現在、ECとクレジットカードを中心とした「楽天エコシステム」が形成されている台湾は、楽天の海外事業において、重要な位置づけとなっていると云う。
今回楽天は、台湾におけるエコシステムの更なる強化のため、かねてより銀行業参入を検討していたIBF社と共同で、オンラインでの銀行業開始の認可を取得。今後、台湾での2020年度中の銀行サービス開始に向けて各種手続きを進めていく。
[新設する合弁会社の概要]
– 商号:樂天國際商業銀行股份有限公司
– 事業内容:電子メディアによる銀行業
– 資本金:100億台湾ドル
– 決算期:12月
– 出資比率:楽天銀行50%、楽天カード1%、IBF社49%
※所在地、代表者、設立年月日、純資産、総資産は未定。設立登記完了後、当該項目について告知する。
[会社概要]
<楽天銀行>
– 商号:楽天銀行株式会社
– 所在地:東京都世田谷区玉川1ー14ー1
– 代表者:永井 啓之
– 事業内容:電子メディアによる銀行業
– 資本金:25,954百万円
<楽天カード>
– 商号:楽天カード株式会社
– 所在地:東京都世田谷区玉川1ー14ー1
– 代表者:穂坂 雅之
– 事業内容:クレジットカード、カードローン、信用保証業務
– 資本金:19,323百万円
<IBF社>
– 商号:國票金融控股股份有限公司(英名:IBF Financial Holdings Co., Ltd.)
– 所在地:台北市南京東路二段167號4樓之1、10樓
– 代表者:魏啟林
– 事業内容:金融業
– 資本金:281億台湾ドル(2018年12月31日基準)
※:今年7月1日、英社名をWaterland Financial Holdings Co., Ltd.からIBF Financial Holdings Co., Ltd.に変更。