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2024年12月5日【MaaS】

パブリックテクノロジーズ、「武雄市ライドシェア」をサポート

坂上 賢治

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地元タクシー事業者と連携運営で持続可能な地域交通のかたちを目指す

 

パブリックテクノロジーズは12月5日、佐賀県武雄市(たけおし/小松政市長)が実施する「武雄市ライドシェア」の実証運行を支援する。このパブリックテクノロジーズは、地方自治体向けの公共ライドシェアサービスのサポート事業を筆頭に、自治体向けスーパーアプリ〝パブテク〟を開発・運営するGovTech(Government「行政」とTechnology「技術」)企業。

 

また「武雄市ライドシェア」は、道路運送法第78条第2号に基づく自家用有償旅客運送を活用することで地域住民の移動ニーズに応える新しい交通手段を提供するもの。なお同サービス実証では、全国に先駆け、タクシーの補完として自家用有償旅客運送を活用するべく、タクシー事業者と共同で運用されるのが大きな特徴となっている。

 

 

実証運行は、2024年12月5日(木)から2ヶ月間実施し、地域住民の日常的な移動手段の確保に加え、武雄温泉を有する観光地としての特性を活かした利便性の高い公共ライドシェアの構築を目指す。

 

「武雄市ライドシェア」の導入に至った背景は、武雄市で夜間を中心として公共交通が不足している実態があり、住民の移動手段の確保が課題となっていたことがある。また一方で武雄市には武雄温泉をはじめとする数多くの観光名所があり、2022年の西九州新幹線の開業により宿泊者数が1.5倍近く増加している。

 

しかし一方で深刻化するドライバー不足が原因となり、特に夜間のタクシーの数が不足。住民の帰宅の足・観光客の移動手段が限られている状況下にある。そこで武雄市では、新たな公共交通の担い手として期待される一般ドライバーを活用した交通利便性の向上に取り組むため、「武雄市ライドシェア」の実証運行を実施する。

 

 

なおこの実証運行にあたり、石川県小松市が実施した「小松市ライドシェア」をサポートしたパブリックテクノロジーズの運営実績が評価され、今回、アプリ・システム、サービス全体の運営の両面から「武雄市ライドシェア」の実証運行を支援することになった。

 

そんな「武雄市ライドシェア」は、先の通りで公共交通のタクシー事業者との共存を図る観点から、「タクシー事業者との共同運営の仕組み」を全国に先駆けて実装する。より具体的にはアプリ上から利用者の配車予約が届くと、まずはタクシー事業者に優先的に通知。この際、タクシーが配車できない場合に限ってライドシェアを配車するスキームを採用する。これにより地域公共交通の重要な担い手であるタクシー事業者を支援しつつ、一般ドライバーの活用を図る。

 

 

またこの取り組みについて武雄市では、「観光協会、旅館組合、飲食業組合、そして市民団体から、地域の移動手段を確保するためのライドシェア導入に向けた多くの要望が寄せられていました。このような背景を受け、市では国土交通省が提唱する公共ライドシェアの枠組みを活用し、武雄市ライドシェアの取り組みを開始することとなりました。

 

公共ライドシェアとは、バス事業やタクシー事業による輸送手段の確保が困難な場合に、市町村やNPO法人などが自家用車を活用して有償で旅客運送を提供する仕組みです。武雄市ではこの枠組みを活用した武雄市ライドシェアの実証運行を実施すると共に、この運行を通じて市内の公共交通に関するニーズを把握するための調査を行い、今後の地域交通政策の基礎資料とすることを目指します」と話している。

 

また今後は、同取り組みが日本中の交通空白地での課題解決に活用されるケースとして展開できるよう、地域交通を担うタクシー事業者と連携しながら交通課題の解決に取り組んでいく構えだ。

 

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「武雄市ライドシェア」の運行概要
実証期間:2024年12月5日(木)から2025年1月31日(金)の毎週木曜日、金曜日、土曜日のみ運行
運行時間:20:00から25:00まで
予約時間:受付開始日: 毎週木曜日10:00から当該週の木曜日から土曜日までの予約を受付可能。
運行区域:武雄市が出発または到着となる運送区域
対象者:市民及び来訪者
運賃:タクシー運賃と同等
(予約時に概算を表示し、降車時に実際の走行距離に応じて確定)
予約方法:アプリ「パブテク」及びコールセンターから予約する。予約が集中し、電話が繋がり難い場合は時間を空けて再度電話をすねか、アプリを介して予約する。(アプリ: 24時間受付 電話: 17:00~25:00)

 

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武雄市

武雄市(たけおし)は、佐賀県の西部にある市。平成18年3月1日に、旧武雄市、山内町、北方町が合併して誕生し、9つの町(武雄町、橘町、朝日町、若木町、武内町、東川登町、西川登町、山内町、北方町)から成る。
佐賀市と長崎県佐世保市の中間に位置する町で、町の中心には開湯以来1300年経つ武雄温泉があり、この温泉には日本銀行や東京駅の設計を行った辰野金吾設計の楼門があり国の重要文化財に指定されている。

 

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社名:株式会社パブリックテクノロジーズ
事業内容:GovTech事業の運営
代表者: 代表取締役CEO 青木大和
所在地: 東京都中央区
資本金: 182,054,912円
設立: 2020年5月
お問い合わせ先:info@pubtech.jp
URL:https://www.public-technologies.com/

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。