国土交通省は4月8日、令和6年度「社会復帰促進事業」の公募を、同日より開始すると発表した。「社会復帰促進事業」とは、自動車事故による高次脳機能障害者の社会復帰を促進する自立訓練事業所の取り組みを支援するもので、同省ではこの事業を2022(令和4)年度より実施している。
高次脳機能障害には、社会的行動障害や記憶障害などの特有の症状があるが、これら症状は適切なリハビリテーションを受けることで社会復帰につながる可能性があると云う。
一方、頭部外傷を治療する病院や自立訓練を提供する事業所はあるものの、入院中は患者にとって守られた環境下での生活となるため、高次脳機能障害が概して目立たず、発見されないことがあるほか、高次脳機能障害に理解のある事業所も多くない状況にあること、また、高次脳機能障害の発見が遅れる場合や適切な自立訓練を受けられず、高次脳機能障害を有する者が社会復帰できない状況も生じているとのこと。
そこで、国交省は、自動車事故による高次脳機能障害者の社会復帰を促進する方策を検討することを目的に、高次脳機能障害の把握から自立訓練、地元復帰まで切れ目のないサポートの取組みを支援するモデル事業(社会復帰促進事業)を2022(令和4)年度に4地域、2023(令和5)年度に7地域で実施。
今回、2024(令和6)年度に実施するモデル事業を実施する自動車事故による高次脳機能障害者が利用する自立訓練事業所(機能訓練・生活訓練)を、以下の通り公募する。
<公募概要>
– 募集期間:2024(令和6)年4月8日(月)~5月10日(金)
– 公募要領:(国交省)令和6年度 自動車事故被害者支援体制等整備事業(社会復帰促進事業)応募方法
– 制度について(参考):社会復帰促進事業 「具体的な支援メニューのイメージ」と「高次脳機能障害者の社会復帰等を促進するための環境整備の支援スキーム」(PDF/2ページ目以降)
なお、国交省では2022(令和4)年度のモデル事業に於ける自立訓練事業所の具体的な取組みを取り纏めた好事例集を、公式ホームページ にて公開している。
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[問い合わせ先]
(1)公募要領について
・自動車事故被害者支援体制等整備事業事務局(社会復帰促進事業)
メール:shakaifukki!koutsujiko-mlit.jp(!を@に置き換えて使用)
電話:080-4853-7386
(2)制度及び好事例集について
・物流・自動車局保障制度参事官室 担当:山本、福田
電話:03-5253-8111(内線41418)/03-5253-8580(直通)