西日本旅客鉄道(JR西日本)は12月8日、前日7日の播但線(福崎駅~ 溝口駅間)福崎(18:05)発・上り普通列車に於いて、EB装置が不動作のまま走行していた可能性があると発表した。なお、原因については現在調査中。
EB装置(緊急列車停止装置)は、保安装置のひとつで、運転士が運転機器操作を60秒間行わなかった場合にブザーが鳴動し、さらに5秒間何もしなければ自動的に非常ブレーキが作動する装置。2005年4月に発生した福知山線脱線事故後に設置が義務付けられた。
[概況]
12月7日(火)午後6時9分頃、当該列車の運転士が、福崎~溝口駅間を走行中、EB装置(※)の不具合を認めたため停車し、指令に連絡。その後、徐行で溝口駅まで運転し、溝口駅で別の乗務員を同乗させた上で、午後6時26分に運転を再開した。
これにより、上り1本、下り1本の計2本の列車が運休。下り普通列車、姫路(17:48)発・寺前(18:37)行の約20分を最大に、上り1本、下り3本の計4本の列車に遅れが生じた。影響人員は約550名。
JR西日本が7日から8日にかけて調査を実施した結果、当該列車が停車するまで、最大で約127kmに亘ってEB装置が動作していなかった可能性があることが判明した。
<概要>
– 発生日時:2021年12月7日(火)午後6時09分頃
– 場所:播但線(福崎駅~ 溝口駅間)
– 列車名:
上り 普通列車 2両編成 福崎(18:05)発・姫路(18:33)行
– 乗客数:約30名