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2025年1月30日【イベント】

ポルシェ タイカンGTS、氷上ドリフトでギネス世界新記録

坂上 賢治

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ポルシェ タイカンは1月14日、北極圏のラップランドに於いてBEVによる氷上ドリフト最長距離のギネス世界記録を樹立した。

 

このギネス世界記録への挑戦には、ポルシェ エクスペリエンスのインストラクターのイェンス・リヒター氏が、タイカンGTSのハンドルを握り、スロットルとステアリングのみを操作しつつオーバーステアをコントロールして46分・合計132周(17.503km)を完走した。

 

この新記録の樹立により、ポルシェのBEVスポーツカーは前回の記録14.809kmを破って4度目のギネス世界記録のタイトルを獲得した。

 

 

今回、記録挑戦に挑んだのは1月14日の午後、ギネス世界記録の公式審査員カール・サヴィル氏による監視の下、北極圏の北約150キロに位置するフィンランドのレヴィにあるポルシェ アークティック センターの氷上コースで開始。

 

同挑戦にあたりポルシェ エクスペリエンス チームは、直径59メートルのドリフト サークルを構築。記録挑戦を成功させるために市販の1ミリのスパイク付きミシュラン タイヤがタイカンGTSに装着された。

 

 

加えてこのタイカンGTSには、走行ルートを正確に測定するためのプロ仕様のGPS測定装置を搭載。これは移動距離を記録するだけでなく、ステアリングの動き、アクセルとブレーキ操作の記録、車両に作用するGフォースなどのドライバーの動作も記録されるもの。

 

ドライバーを務めたイェンス・リヒター氏は、「1度目の挑戦では、タイカンのドリフト走行による負荷で氷の路面が予想よりも早く劣化したため、およそ11キロ走行した時点で最初の試みを中止しなければなりませんでした。

 

その後の2 回目の試みでは、短いスパイクに切り替え、日が暮れるに連れて氷の温度が再び下がるという事実を利用し、成功のチャンスを掴みました。ギネス世界記録のタイトルが確定したことで、タイカンGTSが氷上で非常にうまく制御できるという事実を証明しています。それは、このタイカンが優れたシャーシとバランスの取れた性能を持っていることを物語っています」と語った。

 

 

記録達成を見届けたギネス公式審査員のサヴィル氏は、ドライバーのイェンス・リヒター氏とポルシェ アークティックセンターのマネージング ディレクターで、ポルシェAGのポルシェ エクスペリエンスおよびニュー プラットフォームの責任者のクリスチャン・レーヴァルト氏に記録証明書を授与した。

 

そのレーヴァルト氏は、「当社の体験型マーケティング アプローチでは、常に珍しいことに挑戦します。ポルシェ アークティック センターでは、氷上でドリフトするのに非常に良い条件が揃っています。

 

新型タイカン GTS は、市場で最もパワフルなBEVの1台です。そのゆえ、タイカンGTS、市販の1ミリのスパイク付きミシュラン タイヤ、北極圏を舞台にしたポルシェ アークティック センターの氷上コース、ドライバーのリヒター氏の組み合わせで世界記録を破れることを確信していました」と結んだ。

 

 

なお、ポルシェ アイス エクスペリエンス・ラップランドに於けるポルシェ流のウィンター スポーツは、これまで多くのファンを獲得してきた人気の施設。毎年1,500人を超える参加者が雪と氷のなかで多彩なサポートプログラムを愉しんでいる。

 

 

ポルシェ アークティック センターのエリアは30万平方メートルの面積をカバーしており、ドライバーが好むトレーニング レベルでトレーニングを満喫できる。2025年シーズンに向けては、数多くのF1コースを設計したヘルマン ティルケ氏がトラックを完全刷新するなどして拡張されている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。