パイオニアは12月3日、音声UI(ユーザーインターフェース)ソリューション事業を展開する「ネイン」と、資本出資および業務提携に関する契約を締結した。
ネインは、インターネットのスクリーンからの解放を掲げ、ヒアラブルに特化したアプリやファームウェア、デバイスを開発する、東京都渋谷区にある2014年創業のスタートアップ企業。
2016年に他社に先駆けて、音声通知機能搭載のイヤフォン「APlay」を、また2018年にはiOS対応「Zeeny」を発売。現在、他社オーディオブランドへのソフトウェア・ライセンスの供与や、IoTサービスのフィールドワーカー支援ソリューションも手掛けている。
提携では、ネインが有する独自の音声UI技術と、パイオニアが有する車載モビリティ向け技術を連携させ、ユーザーインターフェースが複雑化する車室内空間への新価値創出や、作業の効率化が強く求められている産業現場に貢献する、新しい車載製品や産業向けサービスの創出を目指す。
パイオニアは、2024年に向けた新ビジョン“未来を開拓しつづけます”のもと、変革推進本部とその傘下のイノベーション推進グループ、キーコンポーネントグループを新たに設置し、独自のキーコンポーネント技術の開発およびその技術を活用した新価値創出の取り組みを強化。
今後、他社との協業も積極的に推進しながら、社会課題の解決に寄与する新たな事業機会を創出していくとしている。