パイオニアは、イギリスArm社のデータビジネス部門であるArm Treasure Data(トレジャーデータ)と、モビリティ分野でAI技術を活用したデータ分析および、行動予測・事故予測モデルの構築に関する共同開発契約を締結した。
2016年に交通事故で死亡した人は世界で135万人(※1)にも達すると云う。その内、歩行者や自転車、バイクを運転するいわゆる交通弱者と呼ばれる人々が、その半数以上を占めている。
このような背景を受け、両社は、自動車に限らずモビリティ全体の交通事故削減を目的として協業し、さまざまな交通手段から収集したセンサーデータをAIを使って分析、事故削減のための行動予測・事故予測モデルの構築を進める。
共同開発においてパイオニアは、同社の既販車向け先進運転支援システムの「Intelligent Pilot(インテリジェントパイロット)」を基盤に、デジタル地図データを活用して分析、また、トレジャーデータは、データプラットフォーム構築や分析や活用に関する知見を提供する。
※1:世界保健機関(WHO)発表:道路の安全に関する報告書(2018年版)
パイオニアは、自動車の運転における予防安全を目指し、2017年4月から既販車向けの先進運転支援システム「インテリジェントパイロット」を提供。
デジタル地図などを活用した「事故リスク予測プラットフォーム」や、ドライバーごとの潜在的なリスクまで診断するAIスコアリング機能の「YOUR SCORING(ユアスコアリング)」を搭載し、より高度な安全運転支援を実現する事で、交通事故削減に取り組んでいる。
[共同開発における役割分担]
<パイオニア>
インテリジェントパイロットを活用した、さまざまなモビリティデータの収集および、デジタル地図データを用いた分析、予測モデルの構築、プラットフォームへの実装。
<トレジャーデータ>
カスタマーデータプラットフォーム「Arm Treasure Data eCDP」による、モビリティデータの収集におけるデータ成型および、成型データを用いた分析アルゴリズムの設計、予測モデルの構築支援。
■(パイオニア)Intelligent Pilot: https://intelligent-pilot.jpn.pioneer/ja/
■Arm Treasure Data eCDP:https://www.treasuredata.co.jp/