ポルシェジャパンとポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は4月10日、ポルシェカレラカップジャパン2021シリーズ第1-2戦の予選を、岡⼭国際サーキット(岡⼭県)で開催した。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:17度 路面:25度(セッション開始時)
今年21年⽬のシーズンを迎えたPCCJは、日本国内で現在行われているワンメイクレースの中で、もっとも長きに渡り継続開催しているシリーズである。2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響でカレンダーは大幅に変更されたが、2021年はカレンダー通りにSUPER GTのサポートレースとして岡山国際サーキットで開幕戦を迎えた。
その公式予選は土曜日に1回のみ開催され、第1戦のスターティンググリッドは予選のベストタイム順で決定し、第2戦は予選で記録されたセカンドタイム順でスターティンググリッドが決まる。なお、今シーズンからクラス区分は、「プロクラス(Pro)」、「プロアマクラス(ProAm)」「アマクラス(Am)」の3クラスとなっている。
予選前日の9日(金)に実施された専有走行は、プロクラスは#31 上村優太が1回目、2回目ともにトップタイムをマークして総合トップに。プロアマクラスは2020年のクラスチャンピオンである#25 内山清士がトップタイム、アマクラスは今年がシーズンフル参戦初となる#62 Kumaがトップタイムをマークした。
迎えた10日(土)予選日は晴天。12時から開始されたPCCJ公式予選は30分間で、12台のマシンが一斉にコースイン。まずは、路面状況を確認しながら周回を重ねて3周目から本格的なタイムアタックを開始。ここで上位陣はいきなり従来のコースレコード1分30秒356を上回るタイムをマーク。トップの#24 近藤翼は1分30秒107、2番手の#31 上村は1分30秒132。これに#60 小河諒、今年のポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 大草りきが続く。
5周目を過ぎると、多くの車両がピットへと向かいマシンの調整およびニュータイヤを装着し、2回目のタイムアタックに備える。残り15分になると各車とも再びコースインするが、プロクラスの上位2台であり#24 近藤と#31 上村はピットで待機し、ラストアタックのチャンスを伺う。
そして残り10分を切ったころに#24 近藤と#31 上村もコースインするがタイムは延びずに予選の30分間は終了。結果、開幕戦のプロクラスポールポジションを獲得した#24 近藤は「岡山の予選で初めて上村選手を上回れて嬉しいです。決勝も落ち着いたレース展開をして、ポール・トゥ・ウインを目指したいと思います」と語る。
一方、0秒025差で2番手となった#31 上村は、「開幕戦はセカンドポジションスタートですが、スタートをうまく決めて勝ちたいです」とレースでの巻き返しを誓う。今回がPCCJ初レースとなる#91 大草は「決勝では先輩ドライバー達に勝負を挑んでいき、少しでもポジションアップしてゴールしたいと思います」と意気込みを語る。
プロアマクラスでポールポジションを獲得したのは1分31秒324のクラスコースレコードを記録した#25 内山で、「シーズン最初のレースでポールポジションを獲れて嬉しいです。チームメイトの近藤選手とダブルポールなので、レースでもダブル優勝を狙いたいですね」と、喜びを語る。0秒277差で2番手となった#98 IKARIは、「午後の決勝では予選以上の結果を残せるように頑張ります」と決勝での逆転優勝を狙う。
また、アマクラスは唯一の32秒台をマークした#62 Kumaが1分32秒933でポールポジションを獲得。「幸先の良いスタートを切れて嬉しいです。マシンをきっちりと仕上げてくれたチームとスタッフに感謝したいです。決勝では優勝できるように頑張ります」と力強く語る。
予選中のセカンドベストタイムでグリッドが決定する第2戦の結果は、プロクラスは#31 上村、プロアマクラスは#98 IKARI、アマクラスは#62 Kumaが、それぞれポールポジションを獲得した。
第1戦の決勝レースは10⽇(⼟)16時スタート、第2戦は11⽇(⽇)9時45分スタートを予定しており、両日とも15周もしくは30分間で競われる。なお、第1-2戦の決勝レースはポルシェジャパンのtwitterアカウント(@PorscheJP)で各日ともライブストリーミング配信される。