ヤマハ発動機とYamaha Motor Racing (YMR) は、2025年1月1日付でパオロ・パベシオ氏がYMRのマネージングディレクターに就任する。パベシオ氏は、26年間の在職期間を経て2024年末に退任するリン・ジャービス氏の後任となる。
これまでYamaha Motor Europe N.V. (YME) のマーケティング&モータースポーツ担当ディレクターを務めてきたパベシオ氏は、同社に在籍した11年間、マーケティングとモータースポーツを中心としたYMEの事業再編を主導した。
彼の指揮のもと再編されたモータースポーツ部門は、スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)、世界耐久選手権(EWC)、MXGPでチャンピオンを獲得した。
一方でYMRのマネージングディレクターを退任するジャービス氏は、 1999年にYMRのマネージングディレクターに就任し、ライダータイトル8回、コンストラクターズタイトル6回、チームタイトル7回の獲得に貢献した。
そんなジャービス氏は2024年12月31日にマネージングディレクターを退任するが、シニアアドバイザーとして引き続きYMRのサポートを継続する。
同人事についてヤマハ発動機のMS開発部長、(兼)ヤマハ・モーター・レーシング社長の鷲見崇宏氏は、「個人として、また当社を代表して、26年間にわたるリン・ジャービス氏の献身と功績に感謝します。彼の責任感、勤勉さ、リーダーシップは、MotoGPでの当社の成功に大きく貢献しており、引き続き彼の知識と経験がチームに生かされることを嬉しく思います。
リンの後任には、YMEのマーケティング&モータースポーツディレクターとしてWorldSBK、EWC、MXGPで当社を世界チャンピオンに導いた豊富な経験を持つパオロ・パベシオがマネージングディレクターに就任します。1月にパオロをYMRに迎えることを楽しみにしており、彼のリーダーシップのもと、当社が目指すMotoGPでの将来の成功を確実なものにできると確信しています」と述べた。