パナソニック プロダクションエンジニアリング(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:柳本 努、以下、PPE)は10月27日、安全・快適な移動のサポートを実現するための安全停止機能、追従走行機能を有するロボティックモビリティ「PiiMo(ピーモ)」を2020年11月より発売することを発表した。
2015年からパナソニックは、WHILL(本社:東京都、代表取締役CEO:杉江 理)と超高齢社会において移動困難者の移動をサポートするロボット型電動車いすを共同開発してきた。特に、パナソニックはWHILL社のパーソナルモビリティWHILL(ウイル)をベースに独自の安全技術、制御技術を搭載したロボティックモビリティの開発を行い、空港、駅など様々な環境で実証実験を積み重ねている。今回、PPEはWHILL社のパーソナルモビリティの供給などに関する契約締結に合意し、ロボティックモビリティPiiMoの販売を開始する。
ロボティックモビリティPiiMoは、障害物を検知すると減速または停止する「自動停止機能」、先行機体に追従動作する「自動追従機能」を有した新しいモビリティ。先頭の一台を搭乗者もしくはスタッフが操作し、後続のモビリティが自動追従することで、安全に効率よくグループの移動をサポートする。
今後も、パナソニックとPPEは最新技術の開発・導入に積極的に取り組み、これまでにない移動体験を実現する次世代のロボティックモビリティの開発を行っていくようだ。
<主な特徴>
1. 自動停止機能
・ロボティックモビリティに搭載されたセンサにより得られた周辺情報から、モビリティが障害物などに衝突の恐れがあると判断すると自動停止
・余裕をもった減速を伴う停止と、業界初の機能安全※による停止の2重化を行うことで、快適性と安全を両立した移動を実現
※:パナソニックHP トピックス 2019年12月18日
「ロボティックモビリティに組込むことを前提とした安全関連制御システムが国際規格適合証明を取得」:https://news.panasonic.com/jp/topics/167695.html
2. 自動追従機能
・前方モビリティに設置されたマーカを後方モビリティが追従することで、前方の軌跡を正確に追従することが可能
・それぞれのモビリティが知能部を有しており、前方モビリティの軌跡に障害物などが出現した場合には自律的に回避し、移動を継続
3. 車両連携技術
・モビリティ同士はWi-Fi接続による無線通信を行うことで、モビリティ間での情報共有が可能となり、後方での取り残しや、後方モビリティ搭乗者からの停止リクエスト対応が可能
<主な仕様>
– 本体重量:70 kg
– 外形寸法 W×L×H:592×1046×870 mm
– 最大搭載重量:100 kg(内、手荷物台は10 kg)
– 最高速度:4 km/h
– 連続走行距離:約16 km(走行環境によって変動)