パナソニック エナジーが製造する車載用円筒形リチウムイオン電池
パナソニックエナジーとマツダは6月21日、市場が急拡大するバッテリーEVならびに車載用電池への需要に対応するために、中長期的パートナーシップの構築に向けて検討することに合意した。
今後、パナソニックエナジーは日本と北米の工場で製造した車載用円筒形リチウムイオン電池をマツダに供給。
マツダはパナソニックエナジーから調達した電池を2020年代後半に導入する予定のバッテリーEVに搭載することを視野に入れて具体的な協議を開始する。
なおそもそもパナソニックグループとマツダは、2012年からマツダが日本でリース販売した「デミオEV」にパナソニック製の電池を搭載するなど、長期に亘って良好な関係を築いてきた。
今回のパートナーシップの深化についても両社は、自動車産業と電池産業の発展および地域の雇用維持や人材育成などの社会課題の解決にも貢献していきたいと語っている。
これを踏まえ、今回の検討事項についてパナソニックエナジーの只信 一生(ただのぶ かずお)社長執行役員は「自動車業界での電動化が急速に進む中、マツダのような技術をリードする自動車メーカーとの協業は、『幸せの追求と持続可能な環境が矛盾なく調和した社会の実現』という当社ミッションの達成に向けた大きな一歩につながります。
当社は、優れた技術と豊富な経験によりリチウムイオン電池業界の成長をけん引し、ゼロエミッションの実現に向けた取り組みをさらに加速していきます」と述べている。
一方、マツダの毛籠 勝弘(もろ まさひろ)取締役専務執行役員は「マツダは電動化の取り組みを、規制動向や消費者ニーズ等の変化に柔軟に対応するべく、3つのフェーズに分けてパートナー企業の皆さまと進めており、車載用リチウムイオン電池の先駆者として高品質な製品を展開するパナソニック エナジーと取り組めることをうれしく思います。
今後も、電動化戦略をはじめとするさまざまな取り組みを通じて、地球温暖化の抑制に貢献していきます」と話している。