オリックスは7月27日、Elawan Energy S.L.(以下「Elawan」)の買収を完了したと発表した。
欧州の現地法人ORIX Corporation Europe N.V.を通じて、Elawanの発行済株式の80%を取得した。
Elawanは、スペインをはじめとする欧州や北米・南米を中心に、14カ国において風力および太陽光発電所の開発・運営を行っている。これまでに設備容量合計約2.9GWの開発実績を有し、現在約726MWの稼働中プロジェクトや598MWの建設中プロジェクトのほか、10GW以上の開発パイプラインを確保。世界各国で開発から運営まで一貫して手掛ける専門性と機能に強みを持っている。
オリックスは、国内外での再生可能エネルギー事業展開を重要な経営戦略の一つとして掲げている。今回のElawan買収により、オリックスは、太陽光、風力、地熱など、世界で設備容量合計約3GWを有する再生可能エネルギー発電事業者となった。
Elawanは、海外での再生可能エネルギー事業におけるオリックスにとって初の戦略的グループ会社で、今後オリックスがグローバルに再生可能エネルギー事業を拡大する上でのプラットフォームとなる。5年後の2026年には、世界で設備容量合計を、約8GWまで拡大することを目指す。
オリックスはこれまでも、日本国内において、設備容量合計約1GWの太陽光発電事業のほか、風力、地熱などの再生可能エネルギーによる発電事業を積極的に推進している。海外では、2021年3月にインドの大手再生可能エネルギー事業会社Greenko Energy Holdingsの株式20%強を取得したほか、2021年1月には英国のオルタナティブ資産運用会社Gravis Capital Management Ltd.(以下「Gravis」) を買収した。Gravisは、再生可能エネルギー分野への投資も積極的に行っている。